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バレンシアの熱い花 / HOT EYES!!(神奈川県民ホール 11/26 18:00) [観劇メモ]

もう柴田作品を上演するのは無理かもしれない、
と思ってしまった。

なんかねー、場がうまってないんですわ。

スターさんはスターオーラでうめてたけど、
全体的に、スカスカな感じがしてしまったんですわ。
音響が悪いせいかもしれないけど。

柴田作品て、古いし、台詞が文語調だし、
場面転換とかもスピーディじゃない(当時としては多分普通)。
だから、台詞のあとの余韻みたいなものが舞台をうめる。

その余韻がない。。

タニウメのお披露目は10年前でしたっけ、
あのときすでに、「多分半分ぐらいしか柴田作品の雰囲気が伝わってないんだろうな」
と思ったけど、今回は1割しか伝わってこないな、と思った。

みんな若いから?
とにかく老け感が少なすぎる(老け役好きな私)。
老け感が堪能できるのは、すっしーさんとせーこちゃんぐらい。
誰か、専科さん出てー。
ていうか、上級生辞めすぎなんとちゃうー?

あ、でも、タニウメお披露目の新人公演を映像で見たことあるんだけど、
みんなうまくて感心したなあ。
あまちゃきのマルガリータ! 藤咲えりのシルヴィア!
八雲美佳のレオン将軍! 暁郷のルカノール!
若い人でも、場はうまってたと思う。。。

今回も、みんな上手いよ、上手いのよ、誰がダメとは思わないのよ。
でも、2010年代、なにごともスピーディで、密で、
物にあふれた時代に生きている人間が、
柴田作品を演じるのは、もう無理なのかもなあ。

直近だと、月組全ツの激情を観てるけど、あれは謝作品という面もあるからのぞく。
花組の仮面のロマネスク、雪組のコルドバを観てないので、わからんけど。。。

それに、この話って、
え、なんでイサベラと別れなくちゃならないの? ってちょっと思うじゃないですか。
まあ、身分違いってことなのねーと頭では理解できるけど、
今の価値観とはかなり違う。
でも、50~60年代の日本映画を見てると、
正妻と水商売のお姉さんは別っていう価値観がふつーに存在していて、
ああ、初演の76年は、まだそういう価値観をみんなが体感できてたんだろうなあ、と。


あっ、ロドリーゴってこういう人なんだってはじめて理解したのは収穫でした。
だって、前は蘭寿さんかみっさまで、どっちも暑くるしかったんだもん(笑)。
あっきーの怜悧さで、あー、貴族で繊細でインテリな人なのねー、
それが恋に苦しむなんて美しいわぁ、って理解できた。
(前の全ツは七帆ひかるかー、観てないけどピッタリだったろうなあ)


ところで、うらら様がつぎのトップ娘役って発表されてないん?
みりおん退団後もずっとうらら&まどか体制でいくん?

うーん、確かに今回の作品みたいに役がいろいろあって、
それぞれ似合う役をっていうメリットはあるけど、
でも、宝塚は関係性を味わうものだからなあ。
トップコンビっていう夢が見たいなあ、私は。
(この記事参照)
http://pt-omoitsuki.blog.so-net.ne.jp/2011-03-03-1


県民ホール、音響ここまで悪かったっけか?
会のみなさまのショーでの手拍子がズレまくっていて、
音響が悪くて前奏がよく聞こえないせいだと思うんだけど…

苦言ばかりですんません。

真風が近くに来てくれてウハウハでした。

紫吹淳コンサートLe histoire(日経ホール 11/25 19:00) [観劇メモ(ヅカ以外)]

今までのコンサートの中では一番好きです。
短くてシンプルだけど…それでいいっていう気が。

なんといっても、
女優燕尾が完成されてた!

ターコさんが、「卒業して一度男役を解体して、
女優を身に着けて、それからでないと燕尾服は着れない」
みたいなことを言ってたと思うんですが、
それができてたと思う!

メラニーで女優になれたと思ったのが卒業後7年目、
女優燕尾は12年目、
長い道のりだ~

いまどきの曲をやらなかったのも私好みの理由の一つです。
半分が宝塚の曲で、あとはお芝居仕立てのカルメンと、
ジャズと、ショパンのピアノソロで踊る、って感じだったかな。

カルメンがすげーかっこよかった。
「役」でいるほうが合ってる。
(かわいい女の子キャラが一人もいなかったのも私好み)

名前のある「役」でない場合は、
女優燕尾的な男役でした。
これがねー、しらたまさん(アンパンマンのキャラね、リカちゃんがモデルのあれよ)
みたいな髪型で、かっこいいだけじゃなくて、すっっごくかわいいの!!

歌うときのスタイルが確立できたらいいのに、
って思ってたけど、
女優として新しいスタイルができたわけじゃないけど、
この女優燕尾的なスタイル、なかなかいいんじゃないかなあ。
このスタイルで、いろんな歌を歌えるんじゃないかなあ。


…と思ったら、あらっ
男役は封印するとな!??
http://natalie.mu/stage/news/210848

うーん、なんか違う気が。

だって、もはや男役そのものと違うっしょ。
この女優燕尾的な男役が、女優を身に着けたうえでの男役ってことで、
逆に、いいほうに進化してると思うけど??
やっと、ここまでこれた! って思ったけど???

…リカちゃんの考えていることはよくわからん。いつも全然わからん。

こういうんだったら、またやってほしいけどなああああ。




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