SSブログ

こうもり / THE ENTERTAINER!(東京宝塚劇場 5/28 15:30) [観劇メモ]

谷作品、みっさま主演で大ヒットをとばしたオペレッタ『メリー・ウィドゥ』再び、
なのでしょうが、
もともとがラブストーリーではないところを、
トップコンビに無理やりラブを発生させてるんですよね?
むしろ二番手役が重要。でも全然かっこよくない役。
というわけで、話しの重心がぶれてることが気になりました。

あと、オペレッタの曲がどれも同じような感じに聞こえてしまう。

でもまあ、楽しかったです。

みっさまとふうちゃんのソロが素晴らしいのなんの。
あと、夢妃杏瑠がすげー大きな役で驚き! 好きだからうれしい。
まさこさまも最後にいい役で良かった。
ことちゃんはずいぶん細くなったねー。

ショーは思いのほか良かったです。
野口は『ガーシュイン』がひどかったけど、ショーならいいかも。

30年代のミュージカル映画を彷彿とさせる部分が多くて、
当時宝塚に輸入されていたものが、
今、時間が経ってから再度輸入されているという印象。
テンポがいいから、昔輸入されたものを使いまわしている場合と違って、古びて見えない!
シルクハットの場面のフォーメーションがすごい!
幕をばさっと落とすとかも効果的。

あと、いろいろ考えられてる。
みっさまのピアノの場面、最初はみっさまがファンへの愛を歌っていて、
同じ曲で、今後は組子がみっさまへの愛を歌っていることになってるとか。
トップコンビに「1人じゃない」と組カラーの青い服で歌わせるとか。
泣かせる~。

まあ、新しいことしてるわけじゃないけどね。
曲も、今まで宝塚で使われてきた曲が多いし。

みっさまだからこそ「エンターテイナー」というコンセプトにぴったりで、
説得力がある。
これがほかの人だったら厳しかったかも。

でも、野口のショーは次も楽しみ。

キザってると思うとしーらんで、
動きがきれいだなと思うとミッキー。
しかし、星組の下級生男役は美形が多いね~
名前全然わからないけど、キラキラしてた。
(98期の文化祭で上手いと思った天華えまちゃんを認識したいのだが、できず)



nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:演劇

ヴァンパイア・サクセション(神奈川芸術劇場 5/22 15:00) [観劇メモ(ヅカ以外)]

真風×愛月が外国映画のかっこいいお兄さん(でもゲイ)
っていう感じですごーく良かった。
腐女子のみなさま、私の感覚、合ってます?
いやー、めっちゃ興奮した(笑)。
愛ちゃんにはこういう使い道があったのか! いいぞ!

あとはなーーー

うらら様が貫禄たっぷりで、
新人公演に出ているトップ娘役みたいで良かった。

あとはなーーー


設定はいい。
妖しいけどヘタレ、そこが案外包容力につながってるかも?
という真風の持ち味をいかしたかったんだよね。

真風の髪型も素敵よ。

死なないからレスキュー隊員、
人間じゃないから犬笛が聞こえる。
それで助けられた少女が大人になって、助けてくれた人に恋をする。

悪くない。悪くないよ。

石田は「老い」を意識しているんだろう。
充実して死にたい。
それを、ヴァンパイアが、寿命のある人間に変わることを希望する、
という話にしたんだろう。
(『薔薇の封印』の最後と同じで、かつ矛盾点をクリアにしている)

人間に変わったことを証明するために、
科学者が(もともと末期がんだけど)自殺して、試すっていうのはすごいオチだ。


うーむ。何がいけないんだろうねー。

久々に観ると、石田の台詞は「書き言葉」だと感じる。
相手と会話が成り立ってない。
植爺からの伝統か。
しかも大半がうんちくか、石田の主張。
実際の会話はもっと相槌とか、断片的な言葉でつながっていくはず。

あと、話が展開しなくって、クライマックスが無い、
一応あるけどあっさり終わっちゃう。
そもそも、いつから二人は好き合ってたの?
つきあうことになってたっけ?
肝心なメリハリが無い。

ヴァンパイアを政治利用したい人たちがいるのはわかるけど、
そこに絡むみつるの役が、
科学者として(もしくは末期がん患者として)別の思惑を持っていた、
ということが有効に働いていない。

要するに、設定だけ考えて、あとは取っ散らかっちゃった、ということか。

石田は原作があればまだいいのになあ。
場面転換とか、ショー作家ならではの良さもあるのに、
今回はそれも感じられなかったし。

舞台装置が時計なのは良かったけど。


真風は前回のキムシンといい、主演作に恵まれないのう。
(『ランスロット』は映像で見て、まあまあ面白かったけど)

ヒロインは桜乃彩音と星乃あんりを足して2で割って、
歌が上手い、という感じ。
悪くはないが、真風にはうらら様のように
強くてクラシカルな人のほうが合うと思う。。。

京さんの使い方が良かったね。
やっぱり専科さんが出ると、「老い」に説得力が出る。いい意味で。

うるさいお母さん役、誰だろう。
(石田作品のこういう役で注目をあびる娘役って、いるよなあ)
軍人の横についてる女性2人のうち、髪短いほうがすごくいい声だった。




nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:演劇

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。