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加齢、もとい、華麗なるヅカトーク [ヅカ的近況]

40代以上向けのサイトで、宝塚とは全然関係のない記事を書かせてもらっているのですが、このたび、ヅカネタの期間限定連載をしています。

http://dosuru40.com/takarazuka-fantalk/31844/

完全にこじらせている私ですが、この記事ではすっかり初心にかえっていて、自分でも意外^^;

いろいろな意味で対照的で面白い視点の方と、尊敬する編集長との、3人の座談会です。

40代以上の方、ご覧いただけたらうれしいです。

あ、別にこの記事の内容は何歳でも大丈夫なんですが(だってヅカファンはみんなフェアリー)、サイト全体はお若い方にはピンと来ないかと~


大海賊 / Amour それは…(神奈川県民ホール 6/13 11:00) [観劇メモ]

「みっ様おめでとう!!」という感慨と、「『大海賊』ってどんな話だったっけ」というドキドキと、いろんな思いがよぎって大変な時間でした。(注:私は紫吹さんのファンで、本格的に通うようになったのが『大海賊』からだったのです)

結論:『大海賊』は名作だ。

感情のつじつまがちゃんと合ってる! 

初演も今回も、そりゃあ洗練されてないし、単純な話だということは認める。でも、野口幸作の『ガーシュイン』とか、原田諒の『白夜の誓い』とか、 場面場面は洗練されてても、感情のつじつまが全く合ってない、もしくは感情が存在しない作品に比べたら、大傑作だと言ってもいいぐらいだ。

これって、時代劇だよね。義賊ねずみ小僧が自由を謳い、ねずみ小僧の名をかたって悪事をはたらく公権力を倒す、という時代劇「あるある」じゃん。

わたくし、ヅカにはまるまで、大衆娯楽らしい大衆娯楽は漫画しか知らなかったのですが、宝塚から派生して、映画、演劇、テレビドラマ…と観るようになって、それで今ならわかる。『大海賊』は時代劇だ。っていうか、大衆娯楽の王道を踏まえてるんだ。

ちょいちょい、いい話がはさまるのも上手い。ラッカム船長とアンが実の親子じゃない、とかね。ドクター、聞き耳、拝み屋、ウミネコ…船員たちの背景が見えるのもいいよね〜。

初演との大きな違いは…。みっ様には、リカちゃん(←紫吹さんの愛称ね、念のため)のような「受」要素が無い!(笑) ああ、そうか、リカちゃんって「受」要素がめっちゃめちゃ強い人だったんだなあ〜。子ども時代、海賊にやられそうになるところ、最後にエドガーと対決するところ、みんなして、ハラハラドキドキ、萌え萌えしていたんだなあ〜。(当時はブログもまだなくて、ファンサイトの掲示板で語り合っていました…懐かしい)

みっ様は安定も安定、何の心配もなく時代劇の世界にひたることができました。ふうちゃんもとっても上手。ただ、ショーを見ていると、ふうちゃんは大人っぽい役のほうがもっと魅力的かも?

あ、あと、曲がけっこう変わってた(多分著作権の関係)。


ショーも懐かしの岡田敬二作品。大劇場作品を担当しなくなって久しいけど、昔は「退屈」ってけなしてたけど、ごめん! やっぱりたまに見るとすごくいいわ! 

だって「うっとり」するもん!  「アムール、それは〜」とか「ラモーナ〜」とか、うっとりする〜。最近のショーはうっとりが足りない。芝居でベタなラブシーンが少ないのと同じように、ショーでもベタなうっとり場面が足りん。

もちろん、ただパステルカラーのドレス着てひらひらしてるだけは、退屈だよ。そこから「うっとり」に飛躍するのはなんだろう。

ポイントは、音楽かなあ。正直、『宝塚ファンタジア』に乗りきれなかったのは、音楽が好みでなかったからだと思うんだけど、懐かしのショーだと、 うっとりできる音楽が多い。楽器編成や編曲の違いかなあ。

みっ様の余裕あふれる「タメ」があるからかなあ。『大海賊』もそうだけど、こういうテイストを成り立たせるのはやっぱりスターの力なんだよなあ。

初演はあまり覚えてないんだけど、みっ様が60年代のアメリカンな歌を歌い継ぐ歌謡ショー場面が新設されていて、楽しかったー! これからも、 みっ様にがんがんに、そして余裕たっぷりに歌ってほしいな〜。

プログラムに岡田敬二が、暴力とかドラッグとかそういうのは不要、宝塚は美しく、というようなことを書いていた。なるほど。いや、それに100%賛成はしないけど、趣旨はよくわかる。

ほかのメンツは…、音波みのりちゃんがアン役。かわいいかわいい。礼真琴は完全3番手。地方のいまいちな音響でも、歌声がほんっとに甘くて、滑舌 もよくて、とにかくすごい武器だな、と思った。しーらんの聞き耳はきりやんよりも、よりコミカル。 夏樹れい様(ついに「様」がついた)が、あの美貌におヒゲだったのよー。マジときめいたー。



それにしても本当に、みっ様、おめでとうございます!!! 宝塚にはまだ良心があった! と友人たちと泣いて喜びあいました。実力も人気も兼ね備 えた人がトップになる、時間をかけて熟成された人がトップになる、そんな当たり前のことが、今の効率優先の世の中では、なかなか通らなくなってい ると思います。宝塚以外でも。そんな中、みっ様がトップになったということは、大きな大きな「希望」なのです。
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