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ふみか茶 愛革 大劇場(9/7) [お茶会報告]

(最初の役は、白いカツラの貴族の役です)
じゅっちゃんの夫かってよく聞かれるけど、ただの、取り入ろうとしてごまをすっている人です(笑)。かつらは原型が2種類あって、バッハみたいなのと、ちくわがいっぱいついてるのとそれを自由にアレンジしています。(ちくわって…) いろいろ相談して、作ってもらいました、サロンどじゅりあで(笑)。

(次の役は民衆。上手端なのでライトがあたらないときもあるのですが)
くみちゃんと夫婦の設定です。二人には子供がいたんです。名前はアンジ(天使)。だけど病気で死んじゃった。神様に祈ってたのに。だから、あの場面でシスターたちが責められているのを、そうだそうだと思う。泣いて抱き合ったり、っていう芝居をしてます。(なるほど~)

(3つめは密告者。髪のぼさぼさや態度が、日に日にすごくなっていると評判ですが。)
どうせやるなら徹底してやりたいので。長いものには巻かれろという、あの時代一番賢い生き方、そういう人が本当にいたらしいですね。密告はポイント制なんですよ。ポイントがたまっていって、ジャコバン党のバッジみたいなのがもらえる。三色の花みたいな。タソちゃんなんか、いっぱいつけてるじゃないですか。私ももっとほしくて、みーちゃんにもっとちょうだいっていっつも言ってるんですけど、くれないんです。

(最後の役は議長。死刑を言い渡す役です)
きのうもおとといも、明日も「死刑」って言ってる仕事です。今とは死刑の重みがぜんぜん違うんでしょうね。だいたい、弁護士がいないんですよ、あの時代って。デュマさんは実在した人物で、王と王妃を死刑に決めた人だそうです。3日後、ロベスピエールが失脚するときに一緒にギロチンにかけられるんですよ。(客席:えええー)

(議長さん、泣いているときがありますね)
この人も、いい家の出ではなく、お父さんやお母さんも苦労してきたと思います。でも、アンドレア・シェニエさんは、言うたら、今話題の宮崎駿ですよ(注:ちょうど前日に、引退記者会見があったんですね。しかし、宮崎駿て(笑))。みんなに大人気の芸術家。この人を殺していいのだろうか、とすごく迷う。そこで「この革命は本当に正しかったんだろうか」と。3日後に自分自身がギロチンにかけられることとか考えると、いろいろぐっと来てしまいます。

「こういう役をやるとしんどいよー、いろいろ寄ってくるよー」って言われました。(客席:ひぇー)。いや、霊感ぜんぜんないんですけど(笑)。でも、みんなが「殺せ!」「殺せ!」って言いながら踏み鳴らす地響きとか、照明でみんなの目の色が変わったりとかするのを上から観ていると、本当に何かが来てるんじゃないかって思いますね。

ショーは、ジャズのリズムが難しくて。わかります? わからないですよね、ちゃちゃちゃ…日本人は2拍子で前うち(←盆踊りのようなリズムをくちずさむ。その図がなんか面白い)。
最初のヤンさん振り付けのかっこいいですよねー

あ、そうそう、次の楽園の場面になるためにはけるときに、「夏休みだー」って感じにはけてって言われて、それで思いついたのが、『春の雪』の、タイの王子の場面! 「夏だ!」「太陽だ!」って喜ぶと、みりおちゃんが「…暑い」(うんざり)って言うやつ。わかります?(わかるわかる!)あそこの場面、キキとカレーが一緒なので、ねえねえこれやろうよって。順番からいって、夏だ!太陽だ!暑い、夏だ!太陽だ!暑い(←リズミカルに繰り返す、よほどツボらしい)「…暑い(うんざり)」がキキ。観てくださいねー。(はーい)

ピンクの場面でコーラスグループみたいになってるところは、いい上級生が円陣くんで練習したなー。みーちゃん場面は泣くとかじゃなくてむしろさわやかに楽しんでますね。

(音楽学校の式典は参加されましたか? スカステの「私の宝箱」でも紹介していた麻実れいさんもいらっしゃいましたか?)
ターコさん、すてきでした~そのためにオペラグラス持ってったもん!(ターコさん話題だとさらにイキイキするふみかちゃん)

(どのへんの席だったんですか?)
現役生は2階の後ろなんですよ。同期でも卒業した人は前のほうなんです。でも、普通、2階席でも、チケットもぎってから席につくまで5分ぐらいじゃないですか。もうねー、20分以上かかりましたね。「いやー」「元気ー」「やっだー、ひさしぶりー」って次から次へと。これって、「ジェンヌあるある」なんですけど、ジェンヌって3日会わないと「久しぶり」なんです。「久しぶり~」「やだ髪染めた~?」「かわいい~!」とか言うんですよね、だから、何十年会ってない方たちはもう、延々と。それから、ジェンヌが静かなときは、食べてるときと、写真とられるとき決め顔した瞬間ですね。それ以外はずっとしゃべってる。写真も、「はい、チーズ」の一瞬だけで、「ズ」のあとに、すぐまたしゃべり出す。「いやー」「もーーー」! って、変ですよね~。(と言いつつ、そのまねがやたら上手くて堂に入っているのが、面白いです)(ジェンヌあるあるはもっといろいろ知りたいですね、もちろん、ふみかちゃんのハイテンションな物まね込みで^^)
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愛と革命の詩 / Mr. Swing!(宝塚大劇場 9/7 11:00) [観劇メモ]

きれいだけど、それだけかなー。と途中までは観てました。

白天使と黒天使は善と悪らしいのだが、それがあまり効果的ではなくて、上っ面に思えてしまう。

というのも、主役二人が高潔すぎて。。。彼らは基本「白」。だからそれほどは葛藤がないのだな。もちろん、なんで死ななくちゃならないんだ、とか、急に貧しくなって大変だ、とか苦労はあるんだけど、我々凡人には「もともと高潔だから、別世界の人よね」的に映らなくもない。

そもそも、詩で社会を変革するという文化が日本には無いよね? 詩人=隠遁者、もしくは軟弱者。だから、シェニエさんの活動がイメージしにくい。そのうえ、シェニエさんが書いたという詩が、あまりにもふつーすぎて響いてこない。景子タン、こういうところこそ、脚本家の詩心が試されるところじゃんよ!

そんなわけで、きれいだけど、ちょっとひとごと、的な目で観ていたんですが。

裁判の場面で一気にもっていかれた。その後の、みつるの場面で完全につかまれた。

ここには凡人の葛藤がある!

裁判ではもちろん、ふみか議長をメインに観るわけですが、この方、「死刑」とあっさり(もしくは上から目線で)言い渡すことがほとんどなのに、シェニエさんには、もんのすごーーーく苦悩して、天を仰いだりしてから死刑を言い渡してるんですわ。ああ、議長が葛藤している、と気づいた瞬間、その場にいる凡人たちの葛藤がだだーっと理解できた。

一花&ふじP夫妻の苦悩たるや、すごいだろう。お嬢様を売ることになってしまったんだから。みりおは典型的に、善と悪で揺れている役(白黒天使はみりおの分身だと考えれば理解はできる)(みりおとみーたんの役が似ていると言う人がいるが、みーたんは黒の象徴だから全然違うと思う)。そして、みつる! 生きるために、あるときは貴族に媚び、あるときは革命政府に媚びてきた、シェニエの弟が、牢獄で死を覚悟した高潔な兄に抱きしめられるときの表情!! ぐわー。

そういうわけで、このクライマックスは素晴らしいと思いました。

きれいなだけに見えてしまうのは、主役の設定以外にも原因はあって、例えば音楽がそれほど勢いがないこともあるかなあ。主題歌はすてきだけど、全体的にミュージカルっぽくはない曲をミュージカルっぽくしている感じ。吉田優子先生にはナツメロ風のほうがいいのかなあ。でも裁判の場面はすごくよかったYO。

あとは細かな感想。
・冒頭の白天使と黒天使の振り付けが面白い。最初重なってるとき、どこが区切れ目かわからない(猫がだんごになって寝てるときみたいに)。
・ふじPみたいな夫がほしい。
・蘭ちゃんの貧乏になってからのグレーの服がすてきだった。
・きらりはいつまでたっても初々しいね~。じゅりあは権力のある女がぴったりだね~。
・がりん! 30秒ぐらい、誰だかわからなかった。紫ともさんみたいな、この美女はいったいだれだろう…、組替えってあったっけ、と本気で考えちゃった。マジかわいい。転向したほうがいいよ。台詞は一個しかなかったから、女声がどうかはわからないけど、もっと観たい。ファンの人はいやかなあ。。。
・蘭とむが、最後階段をのぼるときに、蘭ちゃんの手を握ると、腕にぐっと筋がたつのが好きー。そもそも腕まくりが好きー。

96期の朝月は、確かにミュージカルっぽい声ではある。変顔も、つらい状況からジャコバン党に心酔してしまう、かなりいかれた少女という雰囲気には合っているのかもしれない。乙羽は、踊ってるときはかわいくなったが、しゃべるとまだいまいちかな。私は、優波以外はまだ耐えられます。優波は視界に入れることすらできませんでした。ほんと無理。なので、あきらとキキも視界にあまり入れられず、残念でした。

景子タンは劇団に強いられているのではないかな。96期を使うように指示されていて、それを断ったらクビになる。もしくは、それを賢く察知して立ち回っている。そんな、みつるの役のような状況。なんちゃって。

話戻して。

ショーは稲葉にしては、舞台上がスカスカじゃない! コンセプトもはっきりしてる!(20から30年代のコットンクラブみたいなイメージでしょ?)

冒頭の黒スーツに赤い帽子がすてき! デュエットダンスの振りが新鮮! …どっちもヤンさん振り付けなんだね。野球の場面も全然寒くない、どころかむしろ楽しい。
 
総じて、知ってる知ってるって曲が多いのと、同じ場面でも人の出し入れとか、曲の変化とかがすばやいから、わりと退屈しない。

みーたんサヨナラ場面は泣けるし、特に、銀橋渡りが終わりそうなところで、みつるが出てきて「ひきとめるなよ」みたいな掛け合いとか(レベルがどうのではなく、芸能の種類として)、いまや宝塚のショーでなきゃ観られない種類のものなんじゃないか。

というわけで、ショーは初心者の人を連れて行ってもいいかな、と思っております。
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