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ベルサイユのばら フェルゼン編(東京宝塚劇場 7/17 18:30) [観劇メモ]

フェルゼンが中心のものは、わたるさんのときのを全ツバージョン、大劇場バージョンともに観てますが。

本当にわけがわからない。誰が主人公なんだろ~。無理やりフェルゼンを主人公にしたけど、有名なオスカルとアンドレも入れなくちゃね、てなことで焦点が定まらない。

それならせめて、アントワネットの扱いを大きくして二人の恋を中心にすべきなのに、ほぼスルー。愛を語らうシーンが無いなんて!

国境警備隊とフェルゼンが戦うシーンて、新しいの? 壮さんとともみんの立ち回りは素敵だったけど、なんで剣を抜かないことがアントワネットに迷惑をかけないことになるのか、そもそもわからない。なのに侮辱されて剣を抜くことがやっぱりわからない。その他いろいろ、原作からすると「なんでやねん」な場面がけっこうあるのがいちいちムムーとなる。

大体、宝塚のベルばらは人をなじる場面が多すぎませんか。「女の心がわかると思っていたのに」「あなたは身勝手だ」「いや、あなたこそ身勝手だ」「お兄様のせいでひどい目にあったのよ」…他人とのコミュニケーションがそんなのばっかりって…。(ひょっとしたら、歌舞伎や文楽の心中もので、家族に責められる主人公、みたいなノリなのかな。植爺の伝統芸能のバックボーンを考えたら、そんな気がしてきた。でもフランスには合わないし、原作とも違いすぎる。)

まあ、もはや宝塚のベルばらというのは、有名な場面を「今宵一夜キター」「バスティーユキター」と楽しむものなんでしょう。はいはい。確かに楽しかったですよ、これらの場面は。血糖値あがっちゃいましたよ。ヅカファンって悲しい性よね。。。

そんなわけわからない空間を、壮さんはとにかく押し切った。殿様パワーで押し切った。すごすぎる。

あゆっちのアントワネットが素晴らしかった。牢獄で落ち着いているのに、ステファン人形を抱きしめるときの子供にかえったような表情。場面少ないのに、すごすぎる。(そればっか)

この二人のデュエダンもかわいかった。手を取ってもらうときに、あゆっちがうれしそうに笑うのが、娘役芸として素晴らしい。で、ワンコがなついた、という満足そうな顔をする壮さん。ドSな男役さんに「うちのワンコみたい」と言われるなんて、乙女冥利につきるよね~~~(←ドM)

さて、ちぎオスカルが、私史上二番目に好きなオスカルでした(一番はもちろんコムちゃん)。やっぱりオスカルは硬質でなくちゃ。小柄で華奢なのに全然女らしくないところもいい。(次回作の女役はさすがに女らしさが必要だと思うんだけど、どうなんでしょう…)

まっつアンドレは原作に近くて新鮮。原作のアンドレって暗いじゃん。暗い情念に基づいた包容力(なんだそりゃ)。まっつさんの持ち味が意外に、まんまアンドレだったのよ! ほめてるんですよ、これ。

ジェローデルがジェローデルじゃなかった。そもそも宝塚のベルばらにおけるジェローデルってもはやジェローデルでもなんでもないんだけど、ともみんの熱い演技のせいで1ミリもジェローデルじゃなかった。笑った笑った。

ニワニワが白塗り悪い人路線を突っ走ってていいねー。しかも二幕では民衆の先頭切ってるし。

なぎしょーが、キングやがおりどころか、大ちゃんも、咲奈も追い抜いていることに気づいて驚愕。いや、きれいだけどさ。そこまでの逸材かというと、わかりもはん。なんだか過酷ね、ジェンヌの出世レースって。

娘役は…外国の美術作品か、はたまたバレエ映画か、という美しい頭身バランスの人がいると思うと、せし子なのだった。マジで美しい。しかし、しゃべると声が…(笑)。次のロッテが楽しみですよ(バウまで行かないけど)。

メモカが痩せて、ん? きれいになった!? と思いきや、顔が痩せても別にきれいになったわけではなかった……。

あとはー、みなさんお疲れ様でした、出番少なくて気の毒だなあ、という。ソルーナさんが踊らないなんて…!

あ、小姓が久城あすと、あと誰だ? と思ってパンフで確認したら、まなはるだったときの驚き。いやあ、全くわかりませんでした。

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