モンテ・クリスト伯/Amour de 99!!(東京宝塚劇場 6/2 15:30) [観劇メモ]
もう今日が千秋楽なんですね。
夏休みにやって、小中高生向けってのを売りにすれば良かったんじゃん? と思いました。名作のミュージカル化、ドキドキの復讐サスペンス、だけど歴史の勉強にもなるし、最後はちゃんと改心。そして家族愛でまとまる、と。お父さんお母さんも一応安心できる内容です。
石田は『復活』のまとめ方も良かったし(社会主義とかキリスト教とか処理しきれなかったけどそれは仕方ない)、今後は「世界の名作をまとめちゃいました」シリーズに徹したらいいのでは? オリジナルだとどうしても、セクハラ満載、臓器移植を謳って客席ドン引き、なので^^;
ラストの、家族愛に収れんしていくところに、若干の石田テイストを感じたのですが、なるほどここが原作と大きく違うのですね。(原作ではれーれの役と一緒に去っていくとな)しっかり石田テイストを嗅ぎ分けてしまった、トホホ。
話題の、アメリカの高校生が演劇をやっているという仕掛けですが、これはスピーディにまとめるために存在してるんですね、きっと。『殉情』のようにいちいちテーマを説明したりしないので、不快ではなかったです。劇中の人物に絡んだりするのも面白かったし。数多い生徒に役をふることもできた。起きていることを現代の事象に置き換えて説明するのも、中高生向き。でも、上手な脚本家なら、これを使わなくてもスピーディにまとめることができただろうな、とは思います。
テルのスネスネキャラが私としてはうれしかったです。この人は『堕天使の涙』新公のルシファーや、銀英伝のラインハルトみたいに、「どうせ私なんか!」「僕ちゃん愛されてない!」がとても似合います。なんて素晴らしい宛書き!(だから、次の次がレット・バトラーというのはどうも納得いかない。スネスネバトラーなのかな)。みりおんとあまり接点がなくて、接する場面はほとんどが立ち回りというのも、二人の持ち味の違いっぷりが活きていたと思います。
まあくんのヒゲは初々しいけど、なかなかお似合いで今後が楽しみ。悪役としての作りは、悠未さんのキャリアに叶うわけはないけれども、小悪人役のちーちゃんと三人で「俺はあいつを許さない」「俺もあいつを許さない」とか、くだらない歌を歌っている図が頼もしい。
キタロウくんは素でやってそうな、人のいいキャラ。高い声で作っているのがちょっと聞き取りづらかったけど、スネスネのテルに「俺はあんたを守る!」とか言っちゃうのがねー、もうねー。私はどちらかというと、アンチテルキタなもので。キタロウくんは一人でも輝く人だと思うから。でも、こうして久々にtheテルキタを見ると、ひじょーーに座りがいい。『霧のミラノ』や『堕天使の涙』新公で二人並んでいた図が、まざまざと思い出されて、じーんとしてしまう。陰陽の素晴らしいバランス! …とはいえ、キタロウくんがずっとテルのお守りというのは非常にもったいないので、連発はしないでください。
かいちゃんも豪快な役を頑張ってたし、あっきー、愛月ひかる(3年前も子ども役やってたような…)、蒼羽りく、それに凛きら、桜木みなと君もいるし、今、宙組ってけっこう豪華よね!? 娘役もそれぞれ、せーこ、れーれ、たらちゃんといい役だったし、風羽さんやてんれーさんにも見せ場あったし、石田はこういうところは愛があるよね。
ショーは…まとまりがなくて残念。過去のショー作家(戦後に活躍した人で、故人限定)の功績を振り返る、という趣向は素晴らしいけれども、いちいち「○○先生!」と紹介する場面があるので、テンションが途切れてしまいます。舞台装置の隅のほうに写真をはめ込んで、いちいち紹介しないで、わかる人だけわかる、というふうにすればよかったのでは?
そもそも、お客さんに対して、身内を「先生」と紹介するそのセンスがまず私には理解できません。自画自賛ソングならまだ笑いで済ませられるけど、、、。これって、いじめ裁判で裁判所の決定を2度も無視したのと同じセンスでしょう。今となってはそれがわかってしまうから、ますます寒い。最初のチョンパでB席でも「わあっ」と声が上がったのに、後どんどん客席が冷えていくのが感じられました。
全体的に、劇団の無茶ぶりに大介が困惑しながら作った、という感じがしましたなあ。
『華麗なる千拍子』からのパイナップルの女王を中詰めにしたのは正解。なかなか盛り上がるし、テルの美脚はすごいインパクト。だけど、クライマックスを『シャンゴ』にしたのは微妙だ~。伝説の舞台で、私もすごく興味があったけど、これってあまり資料がないんだっけ? 「え? こんなもの?」というふうに感じてしまいました。
泥棒紳士の場面は素敵! 映像見たことあったけど、生だと、じらしてじらして、盗んだ! え、ばれた! で最後ハッピーエンド? っていうのが胸キュン~。
キタロウくんの女装はひたすら意味不明。不快ではないけれども、ただただ不思議。あれって、どういう場面だったんだろう? 大女と耽美少年の、何?
ところで、二番手はまあくんなんですねー。階段降りとかはぼかしてあるけど、使われ方としては二番手。泥棒紳士の場面のように、まあくん&みりおんっていうコンビがあり得るのでしょうか。ふーむ。キルヒアイスが素敵だったし、トップに異論はないけども、宙組の今後の人事は気になります。
夏休みにやって、小中高生向けってのを売りにすれば良かったんじゃん? と思いました。名作のミュージカル化、ドキドキの復讐サスペンス、だけど歴史の勉強にもなるし、最後はちゃんと改心。そして家族愛でまとまる、と。お父さんお母さんも一応安心できる内容です。
石田は『復活』のまとめ方も良かったし(社会主義とかキリスト教とか処理しきれなかったけどそれは仕方ない)、今後は「世界の名作をまとめちゃいました」シリーズに徹したらいいのでは? オリジナルだとどうしても、セクハラ満載、臓器移植を謳って客席ドン引き、なので^^;
ラストの、家族愛に収れんしていくところに、若干の石田テイストを感じたのですが、なるほどここが原作と大きく違うのですね。(原作ではれーれの役と一緒に去っていくとな)しっかり石田テイストを嗅ぎ分けてしまった、トホホ。
話題の、アメリカの高校生が演劇をやっているという仕掛けですが、これはスピーディにまとめるために存在してるんですね、きっと。『殉情』のようにいちいちテーマを説明したりしないので、不快ではなかったです。劇中の人物に絡んだりするのも面白かったし。数多い生徒に役をふることもできた。起きていることを現代の事象に置き換えて説明するのも、中高生向き。でも、上手な脚本家なら、これを使わなくてもスピーディにまとめることができただろうな、とは思います。
テルのスネスネキャラが私としてはうれしかったです。この人は『堕天使の涙』新公のルシファーや、銀英伝のラインハルトみたいに、「どうせ私なんか!」「僕ちゃん愛されてない!」がとても似合います。なんて素晴らしい宛書き!(だから、次の次がレット・バトラーというのはどうも納得いかない。スネスネバトラーなのかな)。みりおんとあまり接点がなくて、接する場面はほとんどが立ち回りというのも、二人の持ち味の違いっぷりが活きていたと思います。
まあくんのヒゲは初々しいけど、なかなかお似合いで今後が楽しみ。悪役としての作りは、悠未さんのキャリアに叶うわけはないけれども、小悪人役のちーちゃんと三人で「俺はあいつを許さない」「俺もあいつを許さない」とか、くだらない歌を歌っている図が頼もしい。
キタロウくんは素でやってそうな、人のいいキャラ。高い声で作っているのがちょっと聞き取りづらかったけど、スネスネのテルに「俺はあんたを守る!」とか言っちゃうのがねー、もうねー。私はどちらかというと、アンチテルキタなもので。キタロウくんは一人でも輝く人だと思うから。でも、こうして久々にtheテルキタを見ると、ひじょーーに座りがいい。『霧のミラノ』や『堕天使の涙』新公で二人並んでいた図が、まざまざと思い出されて、じーんとしてしまう。陰陽の素晴らしいバランス! …とはいえ、キタロウくんがずっとテルのお守りというのは非常にもったいないので、連発はしないでください。
かいちゃんも豪快な役を頑張ってたし、あっきー、愛月ひかる(3年前も子ども役やってたような…)、蒼羽りく、それに凛きら、桜木みなと君もいるし、今、宙組ってけっこう豪華よね!? 娘役もそれぞれ、せーこ、れーれ、たらちゃんといい役だったし、風羽さんやてんれーさんにも見せ場あったし、石田はこういうところは愛があるよね。
ショーは…まとまりがなくて残念。過去のショー作家(戦後に活躍した人で、故人限定)の功績を振り返る、という趣向は素晴らしいけれども、いちいち「○○先生!」と紹介する場面があるので、テンションが途切れてしまいます。舞台装置の隅のほうに写真をはめ込んで、いちいち紹介しないで、わかる人だけわかる、というふうにすればよかったのでは?
そもそも、お客さんに対して、身内を「先生」と紹介するそのセンスがまず私には理解できません。自画自賛ソングならまだ笑いで済ませられるけど、、、。これって、いじめ裁判で裁判所の決定を2度も無視したのと同じセンスでしょう。今となってはそれがわかってしまうから、ますます寒い。最初のチョンパでB席でも「わあっ」と声が上がったのに、後どんどん客席が冷えていくのが感じられました。
全体的に、劇団の無茶ぶりに大介が困惑しながら作った、という感じがしましたなあ。
『華麗なる千拍子』からのパイナップルの女王を中詰めにしたのは正解。なかなか盛り上がるし、テルの美脚はすごいインパクト。だけど、クライマックスを『シャンゴ』にしたのは微妙だ~。伝説の舞台で、私もすごく興味があったけど、これってあまり資料がないんだっけ? 「え? こんなもの?」というふうに感じてしまいました。
泥棒紳士の場面は素敵! 映像見たことあったけど、生だと、じらしてじらして、盗んだ! え、ばれた! で最後ハッピーエンド? っていうのが胸キュン~。
キタロウくんの女装はひたすら意味不明。不快ではないけれども、ただただ不思議。あれって、どういう場面だったんだろう? 大女と耽美少年の、何?
ところで、二番手はまあくんなんですねー。階段降りとかはぼかしてあるけど、使われ方としては二番手。泥棒紳士の場面のように、まあくん&みりおんっていうコンビがあり得るのでしょうか。ふーむ。キルヒアイスが素敵だったし、トップに異論はないけども、宙組の今後の人事は気になります。