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復活の原作を読んでいる [観劇メモ]

まだシモンソンすら出て来ない段階ですが。

面白い。ネフリュードフは全然純粋な青年じゃないし、カチューシャも100%可哀想なわけじゃない。ミッシィもやな女。誰もがそれぞれに属する社会の腐敗にどっぷり浸かっている(だから、宝塚版はすごく変えてあるのねー)。ネフリュードフがカチューシャのために心を入れ替えて行動すればするほど、公爵だからと優遇されてて、おいおいそりゃおかしいだろうと思う(宝塚版でも、友人のコネつかいまくりだけど)。

それで、あっと気が付いた。なるほど、だからカチューシャは最後、ネフリュードフとは結婚しないのかな? だから、革命家と結婚するのね?

貴族が平民の女をポイ捨てしても全く咎められない世の中。この身分制度自体に疑問を持っちゃったんだから、いくら爵位を捨てるっつったって、元公爵と結婚したら、作品のテーマがぶれちゃうんだ。きっとそうだ。なのに、宝塚らしくしようとして身分制度を真剣に取り上げなかったから、最後が唐突なんだ。きっとそうだ。

最後に行き着くのが楽しみだ。ロシア文学楽しいかも。一冊で挫折した『カラマーゾフの兄弟』も再チャレンジすっか。(←有言不実行)
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