我が愛は山の彼方に/Dance Romanesque(神奈川県民ホール 11/26 18:00) [観劇メモ]
この価値観についていけてる人は、劇場に何%ぐらいいるのかな〜。1%もいないのでは。
敵国に連れ去られた女は傷物、たとえ無傷で帰国できても幸せを望んではいけない。←A
本当は帰国して幸せになりたいよう。←B
真の武人たるもの、敵国の女を拉致して妻にするなど、野蛮。ましてや婚約者のいる女性に手を出してはならん。←A
本当は手を出したいよう。←B
婚約者が心変わりしても、責めたりしてはいけない。彼女のせいではない。彼女が幸せになれるよう、助力せねば。←A
本当はくやしいよう。←B
Bは「個人的な欲」なわけですが、Aを何と言うのだろう。現代の言葉では、もう表現する言葉がないのではないか。「美学」だと、他人に悪く言われようが自分が貫く信念、という感じだけど、Aはその逆で、他人が自分に望むから自分もすすんでそうなろうと務めるもの、だよね。うーん、もう現代では「やせ我慢」とかそんな言葉しかないような気がする。
歌舞伎とかではそういうのがあるような気がするんだけど…。善悪は逆だけど、姦通の汚名を着せられたから本当に姦通するっていう話なかったっけ。
頭では理解できるんだけども。ああ、ここで涙涙、なんだろうなあ、とか、文楽研究家のRちゃんなら「全然アリ」って言うだろうなあ、とか考えるばかりで、感情がついていきませんでした。
特に、「敵国に連れ去られた女は傷物、たとえ無傷で帰国できても幸せを望んではいけない。」は現代の感覚では、女性差別以外の何者でもないものね。
ましてや、植爺芝居。台詞が書き言葉だし、場面転換は単調だし、で眠気が…。でもなんか懐かしいのは、こないだ観た『ジンギスカン』を思い出すからか(笑)。役も少ないしね。ノルブンのを映像で見たことあるけど、さすがにもうちょっと役があったような気がするぞ?
メインのお三人も、この世界観にはあまり似合わず。まりもは、チョゴリを脱ぎ捨てて軍服になって運命を切り拓いてくれよ、と思ってしまった。(星奈優里は、いかにも運命に翻弄される女が似合うけれどもねえ)
越リュウがヒゲでかっこよかったな。すーさんは、いろんなタイプの役をやってる気がする。ある意味、すごい役者だ。もりえが若手みたいな役でかわいかった。最後のお願い台詞にちょっと心うたれた。綾月せりがえらい人の役で、落ち着いてたなー。そろそろオジサンになっていただきたい。一原けいさんを見たのは何年ぶりだろう……
で、ショーは、芝居の鬱憤をはらしたのか、なんか楽しかった。大劇場サイズよりも、これぐらいのサイズのほうが合うのかもしれない、中村A作品は。カジモドの場面のステンドグラスは小さいサイズになったけど、やっぱりきれいだった。美術さんGJ。
次で退団か、と思うと、ひたすらまりものダンスを堪能。ダンサートップ娘役が好きなんです、私。男役ひきつれておらおら踊るところとか、大好き。それに、カジモドとエスメラルダは、私が一番好きな「きりまり」かもしれないなあ。
綾月せりと一緒に狂言まわし的な役をやってたのは白雪さち花かな? そのかバウのおばあさん役が上手かったよね、こういうポジションに入ってきたのね、いいことだ。みっしょん、かっこいいなー(いつも言ってるけど)。月色男子とかいう場面の男役がほとんどわからなかった。としちゃんがいろいろ使われてた。ダンスもできて歌声もきれいね。もっと「俺を見ろ!」アピールしてもいいのに。夏月都はいい感じにおばちゃんになってきたな(笑)。カジモドの場面でマギーの役を越リュウがやってたのは、適材適所。
逆に、なんでやねんという配役は、ドラキュラの場面で咲妃みゆのかわりに叶羽時がヒロインをやっていたこと。96期枠なんですかね〜? 咲妃みゆは裁判記録に全く登場しないが、叶羽時は暴言記録されまくりだぞ? いやいや、それを抜きにしても、咲妃みゆはまだ普通だったけど、叶羽時は異様だろう。花陽みらでええやん。ドラミちゃんだけど、馬よりは全然かわいいぞ? うーん、私の美醜の感覚がおかしいのかなあ? (おかしいのは私のほうなのかもね。夢華あみもヒロインをやったわけだし。)
敵国に連れ去られた女は傷物、たとえ無傷で帰国できても幸せを望んではいけない。←A
本当は帰国して幸せになりたいよう。←B
真の武人たるもの、敵国の女を拉致して妻にするなど、野蛮。ましてや婚約者のいる女性に手を出してはならん。←A
本当は手を出したいよう。←B
婚約者が心変わりしても、責めたりしてはいけない。彼女のせいではない。彼女が幸せになれるよう、助力せねば。←A
本当はくやしいよう。←B
Bは「個人的な欲」なわけですが、Aを何と言うのだろう。現代の言葉では、もう表現する言葉がないのではないか。「美学」だと、他人に悪く言われようが自分が貫く信念、という感じだけど、Aはその逆で、他人が自分に望むから自分もすすんでそうなろうと務めるもの、だよね。うーん、もう現代では「やせ我慢」とかそんな言葉しかないような気がする。
歌舞伎とかではそういうのがあるような気がするんだけど…。善悪は逆だけど、姦通の汚名を着せられたから本当に姦通するっていう話なかったっけ。
頭では理解できるんだけども。ああ、ここで涙涙、なんだろうなあ、とか、文楽研究家のRちゃんなら「全然アリ」って言うだろうなあ、とか考えるばかりで、感情がついていきませんでした。
特に、「敵国に連れ去られた女は傷物、たとえ無傷で帰国できても幸せを望んではいけない。」は現代の感覚では、女性差別以外の何者でもないものね。
ましてや、植爺芝居。台詞が書き言葉だし、場面転換は単調だし、で眠気が…。でもなんか懐かしいのは、こないだ観た『ジンギスカン』を思い出すからか(笑)。役も少ないしね。ノルブンのを映像で見たことあるけど、さすがにもうちょっと役があったような気がするぞ?
メインのお三人も、この世界観にはあまり似合わず。まりもは、チョゴリを脱ぎ捨てて軍服になって運命を切り拓いてくれよ、と思ってしまった。(星奈優里は、いかにも運命に翻弄される女が似合うけれどもねえ)
越リュウがヒゲでかっこよかったな。すーさんは、いろんなタイプの役をやってる気がする。ある意味、すごい役者だ。もりえが若手みたいな役でかわいかった。最後のお願い台詞にちょっと心うたれた。綾月せりがえらい人の役で、落ち着いてたなー。そろそろオジサンになっていただきたい。一原けいさんを見たのは何年ぶりだろう……
で、ショーは、芝居の鬱憤をはらしたのか、なんか楽しかった。大劇場サイズよりも、これぐらいのサイズのほうが合うのかもしれない、中村A作品は。カジモドの場面のステンドグラスは小さいサイズになったけど、やっぱりきれいだった。美術さんGJ。
次で退団か、と思うと、ひたすらまりものダンスを堪能。ダンサートップ娘役が好きなんです、私。男役ひきつれておらおら踊るところとか、大好き。それに、カジモドとエスメラルダは、私が一番好きな「きりまり」かもしれないなあ。
綾月せりと一緒に狂言まわし的な役をやってたのは白雪さち花かな? そのかバウのおばあさん役が上手かったよね、こういうポジションに入ってきたのね、いいことだ。みっしょん、かっこいいなー(いつも言ってるけど)。月色男子とかいう場面の男役がほとんどわからなかった。としちゃんがいろいろ使われてた。ダンスもできて歌声もきれいね。もっと「俺を見ろ!」アピールしてもいいのに。夏月都はいい感じにおばちゃんになってきたな(笑)。カジモドの場面でマギーの役を越リュウがやってたのは、適材適所。
逆に、なんでやねんという配役は、ドラキュラの場面で咲妃みゆのかわりに叶羽時がヒロインをやっていたこと。96期枠なんですかね〜? 咲妃みゆは裁判記録に全く登場しないが、叶羽時は暴言記録されまくりだぞ? いやいや、それを抜きにしても、咲妃みゆはまだ普通だったけど、叶羽時は異様だろう。花陽みらでええやん。ドラミちゃんだけど、馬よりは全然かわいいぞ? うーん、私の美醜の感覚がおかしいのかなあ? (おかしいのは私のほうなのかもね。夢華あみもヒロインをやったわけだし。)