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DREAM FOREVER(日本青年館 10/30 15:00)

最近、「贔屓充」とかいう言葉があるようですが。それを言うなら、年に一度はツレ充だよなあ。オーラすごすぎ!毎日だとくどいから、たまにでいいんだけど、確実に元気になる気がする。

それに、客席の一体感が心地いい!拍手そろう、手拍子そろう、掛け声も笑い声もみんなのもの。ああ、これだよ、これ。宝塚を観るって、この「参加してる」感じなのよ。

澄夫ちゃんの構成は、オーソドックスだけどダレないし、品がある。内輪ネタも楽しい。

まりこさん、変わらないし。まりこさんとゆりちゃんのダルレークは、初心者時代に一度観たきりなので、今回ヨダレ垂らしながら観ました。タニはロン毛に巨乳(スパン燕尾で胸があるのよ!)だけど、なんかカッコいい。男装の麗人って感じかな。でもガイズうたいだしたのにはドキドキしたなあ、懐かしい。まりこさんとタニのデュエットはさすがに耳が大変だった。で、ガイチは歌要員。美声だよなあ、もっと活躍してほしいなあ。ゆりちゃんもゆうこさんも、踊れるうえに歌も難なく歌えるしスタイルいいし、個性があるし、今のトップ娘役に比べたら…あわわ。

南海まりちゃんが、ナレーションする場面で男役声もやっててうまかった。凛華せらが、美しすぎる。なんか、目線がセクシーなのよ。男役に適した年齢になったんだろう、残っていたらさぞ素敵だったろうなあ。そらちはさすがにキレがいいダンスですぐわかる。ももみちゃんも出てるのね、この三人、86期やん!

難点は、ツレ様のサロメでの露出かな~。さすがにね。この場面、どこかで観たことあるような。

OG公演って、もう一個あるよね? どうしてかしら、大人の事情かしら。そっちも観たいな。1月にやってた清水次郎長も観たかったし…。

私はきっと30~40年早く生まれてくるべきだったんだわ。そしたら、昔のスターさんの現役時代から熱中できたもの。一体感を存分に味わえたもの。(それで、2008年までに死ぬのがちょうどよかったんだ。オギーの退団も、裁判も知らずに済んだから。よよよ…)
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きりやさんの代表作 [ヅカ的近況]

きりやんの退団、タイトルから予想はしていたけれども。自分が見始めた頃の、贔屓組の若手スターさんが、病気など紆余曲折があってトップになって、そして辞めていくというのは感慨深いです。

しかし、きりやさんのトップ時代の代表作ってなんだろー。

うーむ、思いつかない。強いて言えば『studio54』かなあ、自分的には。

どうも、これぞという作品に巡り合わなかったような気がして、もったいなくて仕方が無い。(まあ、そんなトップさんはたくさんいるけれども。)

むしろ、ファビエルさん(きゃーっステキー)、ジョン卿とか(きゃーっステキー)(要するにヒゲ好き)、『夢の浮橋』の薫とか、『マジシャンの憂鬱』の殿下とか、ガイズのアデレイドとか、そうそう、もちろん、又七っつぁん! これ最高。

トップになる前のほうが、これぞという役があるような気がするなあ。

きりやさんは、歌もダンスも芝居もなんでもできるし、軽妙な関西弁だから、ついついそこに騙されて、余裕な感じの役を期待してしまう。

だけど、本当は、すごーく生真面目で一本気な芸風なんじゃないだろうか。周りが見えてないぐらいにまっすぐな。おバカなアデレイド、大げさな殿下、余裕なつもりでいてじつは全然お間抜けなジョン卿やファビエルさん、陰鬱な薫…こういった「周りが見えてないぐらい真面目」をもっと強調した役が観たかったなあ。

(それとも、宝塚の男役トップというのは、そういう生真面目さではなく、余裕しゃくしゃくが求められるのかな…)

ショーも、あの明るい声に似合う、ブロードウェイでございって場面がもっとあってもよかったのになあ。『with a song in my heart』のブルームーンみたいな。

あっ、こないだのカジモドは良かったぞ。「周りが見えてないぐらい真面目」な役だった。

退団公演のエドワード8世はどうなんだろうか。たっくんに期待。

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仮面の男/ROYAL STRAIGHT FLUSH!!(東京宝塚劇場 10/22 15:30) [観劇メモ]

(大劇場版は観ておらず、三銃士もデカプリオの映画も観ていない、まっさらな状態で観ました。)

で、この話の主人公は一体誰なんだ? 誰について描いたお話なんだ? 誰の心が変化するお話なんだ? 群像劇なのかというと、そうでもないし、そもそも一時間半で群像劇は無理。感情の明確な流れがないから、随所で眠くなる。。。。

三銃士がフィリップを王にしようとするのが、いかにも「利用してます」的に見えるが、あれでいいのだろーか。アラミスの長台詞は支離滅裂だし。三銃士三人のキャラクターが、お兄さんなまっつ、陽気なキタロウくん、耽美で勘違いなキング、とこれまで観たことある三人でしかないし。

今までも思ってきたけど、児玉っちには「感情」というものが無いんじゃなかろうか。

…で、大劇場版を観た方たちの感想を改めて読み直すと。

うーむ、東京ではこれでも「感情」を足してあるんですね。これでも。ってことは、大劇場版は本当に、お話にもなっていなかったんだろうなあ。影絵の後でフィリップとルイーズが心を通わすとか、三銃士がフィリップに皇帝教育を施すとか、それが無かったなんて、そりゃー無理だわ。コンスタンスがアンヌ王妃と話す場面とか、フィリップが自分の生い立ちを知る場面とか、も無かったなんて、そりゃー、つじつま合わないわ。アトラクション場面以前の問題だ。

東京版に残った(改変された)アトラクション場面は、それほど嫌じゃなかったです。衣装かと思ったら単なる「台」で、下着姿に変わるとか、唇のパペットやヒメの映像、影絵、馬…むしろ、悪くない。ミラーボールに一瞬ひるんだのは、自分でスカートをめくるからだと思う。(あのページェントはいかにも「現代」でセンスないが)。装置の上に望遠鏡持った人がたくさんいる場面や、大階段が出て来るとこなんか、むしろワクワクドキドキして楽しかった。酒場の装置や、額縁が開く装置も面白い。

だけど…。別に、こういう演出でなくてもいいんじゃないかなー、と思った。お話がしっかりしてれば、こんな演出なくても楽しいはず(例「小さな花がひらいた」)。お話が無いのに、アトラクション的演出ばかりだから、なんかバカにされてるような気がする。鼻につく。最初の世界史説明?場面も、小劇場で芸人さんがやったらウケるだろうけど、大きな劇場で、宝塚で、真面目なタカラジェンヌがやっても無意味。大劇場版は、この傾向がもっともっともっとすごかったんだろうなあ。。。と思うと、みなさまの無念に思わず手を合わせてしまう。

しかも、こういう小細工場面はわりとテンポいいのに、感情やストーリーの根幹にかかわる部分はタルいのよね。コンスタンスの伏線が最後に回収できて、心底ほっとしたよ(なんて低いハードル)。

ただ、主要なスターさんに、そこそこに役をふってるのはえらいと思った。それに、黒キムがいい! ぞくぞくする。キムの二役の演じわけも上手いしねえ。金髪ロン毛が似合う。このビジュアル最高。下手なキスシーンもないし。キムをひたすら堪能するのには、いい作品だ。

ショーは盛り沢山でよくわからないうちに終わるという、吉正の典型。
・なんだけど、主題歌がいまいちでノリきらない。
・使われている曲は80年代が多くて、同世代だなー、わかるわかる、という感じで楽しい。
・トランプがテーマだけど、なぜかベトナムと西部劇っていうのが、よくわからん。トランプ=ゲーム=勝敗、ってことなの? だとしたら、戦争や西部はいかにも「侵略」じゃんー、ゲームどころじゃないよー。
・戦隊ものみたいな名乗りあげ(これってそもそも歌舞伎か!!)が楽しい〜。リオブラのあれね。で同じく次が若者の場面と。このへんで、セルフぱくりの感じが。
・「渇望〜」っていう歌詞も、カラマゾフの「衝動〜」のセルフぱくりっぽい。
・中詰めが二回ある? 二回目のほうの娘役の衣装がかわいい。グレースコンチネンタルで売ってくれ。
・ヒメがマルキーズの衣装着てた。
・西部ではどうしてもニワニワのアフロ店長を見ちゃうんだよなあ。キタロウくん観たいのに。
・若者場面ではどうしてもがおりのダンスを見ちゃうんだよなあ。キタロウくん観たいのに。
・海賊の場面があっと言う間でよくわからない。
・ベトナムの場面はヒッピーの思想を言いたいんだろうなあ。けど、あえてやる必要性は感じない。
・退団者三人が降りてくるのはいいね。
・せし子のインディアン女装があんまりかわいくなかった。ロミジュリの「愛」はどこに!?
・ミミのアリスも髪型か衣装か、どこかかわいくない。。。(ほかはかわいいから謎)
・アイドルのシーンとかこないだの三木作品に比べれば楽しい。

ややセルフぱくりになりつつあるのが心配だけど、二回目以降はまるかも。
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「小さな花がひらいた」の原作「ちいさこべ」を読んだ [観劇メモ]

原作中の、花組のみなさまの年齢。

伊吉(ふみか)&兼六(ネコ) 60近い(おおー)
助二郎(はっちさん) 45
大六(だいもん) 31(だからあんなにリキ入ってんのね)
茂次(らんとむ) 23
正吉(あきら) 20(火事見物が好きなお調子者。宝塚版ではもっと年下設定だね)
くろ(みつる)、おりつ(らんちゃん) 18(同い年!!)
おゆう(じゅりあ) 17(え、らんちゃんより年下なの!?)
菊ニ(ふじぴー) 13(だが、11と偽っている。それはおりつをお母さんと慕っているから)
六(ななくら) 9
重吉(和海しょうくん) 9(ななくらと同い年!? ミカンを盗んじゃって騒ぎになる重要な役)
又(なみお) 8
梅(くみちゃん) 8(宝塚版では、もうちょっとお姉さんだよね)
伝次(がりん) 7
市(桜帆ゆかりちゃん) 6
あつ(ひめか) 4

…実年齢に近い人なんて、いるんだろーか(笑)

原作を読んで一番驚いたのは、おりつが、色黒で勝気なこと。らんちゃんの和風顔の可愛らしさのせいか、宝塚の娘役という枠のせいか、おりつという人物を、娘らしい健気さの具現のように思っていたんだけど、原作ではもっと、意固地な感じだった。そこがまた、魅力的なんだけど。

茂次も、けっこう頑固者って感じがした。これが江戸っ子なのかなー。いや、二人とも素敵なんですよ。でも、リアリティがある。宝塚の舞台では、こういう人物像が、もうちょっと定型的な「かっこいい」「かわいい」になるんだな、とあらためて思った。

おゆうも、まるで「たけくらべ」のみどり@姫川亜弓だし。だから、じゅりあが演じていてどうしてもつきまとう「この人、いつオーホッホッホって高笑いして豹変するんだろう」的な雰囲気は、決して間違ってない(笑)。生まれつき恵まれてるからそれがめちゃめちゃ嫌味になるっていうのは、それで正しい。

宝塚版には登場しないエピソードがけっこうある。

火事で、茂次の両親以外にも、職人が二人死んでる。この二人の葬式は出してるんです。なのに両親の葬式をあげないの。だから、おりつは怒ってるんだね。正直、現代人のわたくしは「葬式でそこまで怒るかなー」と思ったので、ちょっと納得した。

重吉(和海しょう)が、八百屋(茂次の幼なじみがやってる)でミカンを盗んだって騒ぎになるエピソード。茂次は「子どもにはそういう時期がある、俺たちだってやっただろ、でも警察に突き出されなかったのは、親がいたから。親がいないからって、この子だけ警察に突き出すのはおかしい」とかばって(もちろん謝罪して弁償する)、盗んだ子は反省する。今だったら「即警察呼びます」っての多いよね。でもそもそも、今は、浮浪児ってのが、存在しない! いろいろ整備されているだけに、「過ち」というのが見過ごされなくなっているのが、現代なんだろうね。良くも悪くも。まあ、削った理由はわかります。

あと、菊二(ふじぴー)がおりつのことを熱い視線で見ていて、おりつは「いやらしい目で見てる!」って思うエピソードもある。これは、すみれコードにひっかかるのでやめたんだね。じつは「お母さん」代わりにしたかった、という誤解だったんだけど。

でも素敵なのは、その相談を受けた茂次。最初のいやらしい目云々のときは、「そういうのは少年にはよくあることだ」と菊ニをかばいつつ、「でも何かあっちゃあまずい、気をつけなくちゃ」と自分が背負おうとする。誤解だったとわかって、いやらしいとか思った自分がいけないんだと自分を責めるおりつには、「若い娘が警戒するのは当たり前だ」とおりつを慰めるの。誰のことをも責めないの。素敵だわ。素敵すぎる。茂次のぶっきらぼうな態度は「枯れ枝を折るようなしゃべり方」と書かれてました。でもいいの、素敵だから。

(ちなみに、「お母さんと慕っている」という流れで、茂次が「本当のお母さんになればいい」=「俺の女房になれ」となって、お話が終わります。)

あとは、
・福田屋の主人は男の人! 久兵衛。宝塚では初演から女役だね。これは、おゆうを嫁入りさせたいと目論むのは、女親のほうが適切だから、ということなのかな。
・いぶ&かぐらの、町の「迷惑してますわ!」な女性たちは原作には出てこない。
・くろは、子ども扱いされてすねて、現場に来なくなっちゃう。
・茂次のお父さんは寝たきりだったので、それもあって火事から逃げ遅れた。
・おりつのお父さんもずっと寝たきりだった。みんな大変だね。。。
・福田屋が焼けなかったのは角地に立ってるし、土蔵が3つもあるし、前が堀割、隣が武家屋敷だから、かもしれないって。確かに、ちょっと不思議だったんだけど、火事ってそういうものなのかー。
・藤造(アーサー)は、焼けた「魚万」の責任者。
・ふみかはけっこう怖い。宝塚だと、「まあ、あいつはそういうやつだ」みたいに大きく見守ってる感じだけど。
・逃げたのはじっ平(新菜かほちゃん)、忠(ルナちゃん)ほか五人。菊ニは逃げてない。
・忠のあの大人びた口調は、柴田先生のオリジナル!

映画のDVDもゲット! 見るぞ〜。テレビドラマ版もあるらしい。いい作品だと、予習復習が楽しい! 

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小さな花がひらいた/ル・ポワゾン(市川市文化会館 10/15 16:00)

あんな男と付き合ったら、つっけんどんでヤキモキするだろうなあ。でも、ものすごく幸せだろうなあ。茂次、かっこよすぎだぜ。「おめぇも苦労したんだなあ」「女らしくなったじゃねえか」やだ、もう、照れちゃう~「女房になるのか、ならねえのか、どっちなんでぃ!」うわーん、そりゃ泣いちゃうよぉ。蘭ちゃんがほんと健気でさあ。蘭蘭コンビが江戸弁で向かい合ってるだけで、ときめく。

テンポがゆっくりだけど、退屈しなかった。いい話じゃねえか。泣けてしょうがないよ。みんなが一生懸命で、ちょっとずつ思惑が違うけど、悪い人なんかいなくて、健気なんだよなあ。

子役にもいろんな年齢の子がいるのね。姫花、当たり役。代表作になるんじゃ? ルナちゃんも当たり役かも(笑)。

みつるの芝居はやっぱりいいなあ。だいもんの江戸弁がリキ入ってて素敵。きらまさと芝居が良くなったような。いぶちゃん、やっぱり上手いねえ。じゅりあ日本ものだと、ますます轟夕起子に似てる。アキラ日本ものだと、ますます瀬戸内美八に似てる。

ふみか様、ちょ~渋い。ちょ~好み(笑)。なんだあのセリフ回し、落ち着き、オッサンっぷり。

ショーはやっぱり岡田作品は苦手だ…。ただ、80年代っぽさを感じて興味深かった。スーツの場面と、だいもんがコメディアンみたいなとこ。あと、闘牛士の場面はすごく良かった! …みつるが二番手なのねえ…全ツマジック。でも、みつるに蛇は合わないだろ(笑)。さおたさんの女装もきれいだから笑えないよー。そうそう、幕の色合いが好き(ターコイズに紫に緑)。
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サイド・ショウのCDを聴きながら [観劇メモ(ヅカ以外)]

劇場まで行って公演中止を知る、というのは初めての経験でした。確かに、エスカレーターがすいてるなあ、と思ったんだよなあ。でも、薄暗いロビーに背広の人がいっぱい立っていても、事態を把握できず。貼り紙に「貴城けい急病のため」と書いてあって、思わず声をあげたような気がする。聞きつけた背広の人が近づいてきて、いろいろ説明してくれたが、上の空で「はあ、はあ」とか答えていたような。所在なさそうにしている観客たちや、帰り難くて集まっているファンの人たちの涙を見て、だんだん事態が把握できた。ジェイクになって「俺のバイオレット〜!!」と見舞いに駆けつけたい気分。。。

大阪公演は代役ですか! 大変だろうけど、代役さんも、みなさんも、かしちゃんも、頑張って! と祈るしかない。

というわけで、CD&歌詞カードとにらめっこの予習復習は役に立たなかったのですが、せっかくなので気付いたことをメモしておきます。(歌詞が載ってるサイトもあり→http://www.stlyrics.com/s/sideshow.htm こっちのほうが台詞部分もいっぱい書いてあります。ただし曲順がめちゃくちゃ。)

・デイジーとバイオレットは喧嘩ばっかりしている! 舞台で観たときは、仲良しのかわいいかわいい二人、という印象だったけど、歌詞だけ読んでいると、こいつらしょっちゅう喧嘩してるのね。「何よ、淫乱!」「あんた、バカじゃないの?」みたいな感じ…。
・そのあいまあいまに、「二人はハッピー♪」てなショーナンバーが挟まっているのが、また痛々しい。
・だからこそ、最後に二人が男たちを振り切って、「私たちは絶対に離れない」と歌うのが、胸に迫るんだ。男二人に惑わされたけど、一番理解しあえるのは双子同士なんだって、最後の最後に気付く、そういう話なのかも、これって。
・ジェイクはけっこう勘違い男の印象。「君を愛せるのは俺だけ〜」…自信満々だな、おい。
・「private conversation」という、テリーのソロですが。これって結局、デイジーのとこを好きとか愛してるとかは言ってないみたい。「言いたいことがあるんだけど」で終わってる。
・で、言いたいことが何かっていうと…、テリーのデイジーに対する気持ちは愛じゃなくて欲望なのね。以下、すみれコードにひっかかるので、察してください。
・愛のトンネルは、舟なのだそうです。薄暗いトンネルを小舟に乗って揺られて進むアトラクションのようです。水は官能的なものよね。


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ジンギスカン(渋谷区文化総合センター大和田 10/11 18:00) [観劇メモ(ヅカ以外)]

『サラン愛』にプガチョフが出てるって感じでした。荒々しいリカちゃんが、ベタ〜でまったり〜なラブストーリーをこってり〜と演じてました。

心情を歌うのは必ず幕前、曲はまるで「愛あればこそ」。話はやや唐突。戦闘シーンもすべてラブシーンと主役のかっこよさのため。淡い恋心が永遠で、でも貞操観念が優先。ヅカファンなら全然オッケーです。気になりません。

むしろ、ベタすぎて感動しちゃったりして。一幕でおしゃべりしてた団体さん、二幕でまんまと泣いてたし。ふははは。

でも、三時間は長い。一時間半でいいやろ。舞台装置や衣装が宝塚ほど豪華じゃないし、歌や踊りも少ないから、余計タルいタルい…。意識が遠退くこと、しばしば。

リカちゃんは本物の男性に混じっても無問題。まあ、オッサンには見えず、若者って感じではあるけれど。コスチュームものだからだな。ヅカヅカしくて照れてしまった。リカファンが通うのも納得。

佐藤アツヒロはヘアバンドとしゃべり方がザ・ジャニーズ! 治虫のときは、こんなじゃなかったよねえ?でも顔が好き。

ヒロイン鈴木亜美、悪くないんだけど、顔に年齢が…。えっ私より10も若いの!?うぅーん、メイクが悪いのかなあ。

玉置成実がスイートチャリティーのときから格段に上手くなってた。この人って、顔の輪郭はそのか、パーツはまっつ。

川野太郎、天宮良、目黒祐樹、といったオジサンたちも素敵だったけど、榛名由梨さまが一番この作品のノリに合ってた気がする。マチオもセリフしゃべってた。相変わらずマチオでした(笑)


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サイド・ショウ(シアター1010 10/1 16:30) [観劇メモ(ヅカ以外)]

待ちに待った再演。

初演時の感想→http://pt-omoitsuki.blog.so-net.ne.jp/2010-04-18

すごくいい席で観て、樹里ぴょん&かしちゃんの可愛らしさに見とれていたせいか、今回は、差別のこととかよりも、デイジーとバイオレットの健気さにひたすら心打たれました。

アフタートークで樹里ぴょんが言ってたけど、どんな状況でも希望を捨てない二人に、誰もが勇気づけられる。誰も結合双生児の気持ちなんてわからないはずなのに、誰にも共通する普遍的な苦悩、葛藤、希望が描かれているのがいいんだよなあ。

オープニングが、静かに始まるのが象徴的。だんだん客席が暗くなって、舞台上の階段状のセットに、アンサンブルが少しづつ座っていく。客席の私たちとアンサンブルの人たちが、同じ「見世物小屋の客」になっていく。

それがラストシーンでは、デイジーとバイオレットもばらばらになって、階段状のセットに座って終わるの。デイジーとバイオレットも、同じように「見世物小屋の客」でもあるし、「見世物小屋の客」である客席の私たちも、デイジーとバイオレットと同じなんだよ、と。

うーん、でもやっぱり、一生を見世物で送る人生、プライバシーのない人生ってのは、想像をこえた人生なんだろうなあ…はあ…

見世物小屋の出演者たちは、ファンタジックに描かれているけど、実際はもっと「奇形」なんだろう。小人(というのだろうか?)のプロレスが日本にもあるそうだ。彼らは誇りを持ってやっているのに、テレビに出たら「可哀想だ」というクレームがいっぱい来たんだって。うーん、その「可哀想だ」と思うことが可哀想な気がする…けども、、、

ブロードウェイ版のCDを買いました。デイジーとバイオレット役が、樹里&かしげに声が似ていて、なるほどと思った。

初演のときに思った、「タメが少ないのが不満」というのの原因が判明。歌で台詞を言うことが多くて、しかも、一曲の中で感情がどんどん変わるからそれがわかりにくい、ということなのだ。曲を中断するわけにはいかないからなあ。翻訳ミュージカルゆえに、早口だから聴き取れない可能性もあるし。よくよく聞いていると、「喝采が大好き、ハリウッドスター」とか言ってるよね? 映画スターと見世物と同じじゃん、って。

新しいキャスト、バディ役の吉田朋弘は野心家なところがよかった。でも伊礼彼方のほうがアホだった。吉田君はアホって感じじゃないから、バイオレットとの破局が、「あー、アホだから仕方ないよね」で済まされなくて、悲痛。高音が出てなかったのが残念。ジェイク役の吉原光夫は、アフタートークで「ジェイクをやるために生まれてきた」とまで言われてたけど、ガタイの良さといい、朴訥としたキャラといい、まさにジェイク。(岡っちは陰影があってよかったけど、持ち味が高貴だからね。)やや一本調子なのが気になったけど、ずっとバイオレットを見つめていたりするところが、素敵。

振付けは初演から一新したそうで。初演時から大澄賢也の振付だったのだ。ダンサーとしてもすごいけど、振付家としてもやっていけそうだね。

すごーーーくいい作品なので、もっとたくさんの人に観てもらいたいなあ。


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