東京は今こんなです2 [ヅカ的近況]
薄暗いロビー。ホワイエでのスカステ放送も無し。広告が消灯してあったり、洗面所の温水も切ってあったりして、ちょこちょこ節電している様子。
お向かいのシアタークリエでも、出演者が募金箱を持ってロビーに立っているのが見える。
幕があいて、生徒さんたちがそこにいることに驚く。ああ、当たり前だと思っていたことが、当たり前じゃなかったんだ。なんてありがたいんだろう。
退団公演だというのに、こんなことになって、でも立派に責任を果たしているまとびさんが、フレディという役と重なる。まとびさん、ありがとう。
キャシーに感情移入してフレディを追っかけまわしている気分と、まとびさんに感謝している気持ちと、今こうして公演を観ていられることのありがたさと、生徒さんたちの葛藤や頑張りに対する感動とが、かわるがわるにおそってきて、涙がとまらない。
終演後には組長とまとびさんの挨拶がありました。葛藤していたけれど、舞台に立ってお客様に温かく迎えられ、真っ直ぐな瞳で見つめられ、逆に元気をもらった、自分たちにできること、自分たちにしかできないことをしたい、と。
ロビーで生徒さんたちの募金活動。生徒さんたちが話し合って決めたという。観に来られない人に対しても、何かできることをしたいという気持ちがひしひしと伝わる。
生徒さんたちも、悩み、苦しんで、そして乗り越えようとしてるんだ。そのことが、私にはとてもうれしかった。仲間のような気がして。(自分は何も苦労してないのに、とてもおこがましいのですが。)誰もが不安や悲しみで苦しんでいる。孤独じゃないんだ。
「来週もまた劇場に来られますように。またみなさんに会えますように。ふみかさんに会えますように。」劇場を出るときに、こんなことを思うのは初めてだなあ、と気づく。