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カリソメノカタビラ(浅草九劇 9/14 18:00) [観劇メモ(ヅカ以外)]

オギー作、水さん主演。      
浅草九劇ってはじめて行った。すごく小さい劇場。             

素晴らしい作品でした。           
    
フランス革命の時代、女装してスパイをしていた、ボーモンという実在の人物。
これを、性同一性障害の女性(心は男性)という話に置き換えた。           
    
水さんの生真面目さがいきたね。      
色気と才覚で生きているけど、すごく真面目で、アイデンティティに悩んでいる。      
自分が納得できる生き方がしたい。その葛藤に涙涙。           
    
音楽もよくて、斉藤恒芳。
    
彼女を見出して王様に紹介する、劇作家として名を残した実業家ボーマルシェと、
紛れ込んできたイタリア人青年(カリオストロ伯爵と名乗る)。      
二人とも、水さんのことを好きなんだけど、それは絶対かなわない。      
三人での楽しい時間がまた切ない。           
    
水さん的には、愛する女性との時間があり、最後は忠義を果たすために…     
うう、泣ける。             

女性が男性と同じように活躍できる世の中になるかも?      
女性はやっぱり花に過ぎない?      
今、我々が、こういう女性差別がなくならないかな、と思っていることが、      
いろんな形で提示されている。           
実際の当時はもっとすごかっただろう。
    
歴史的な事実や人物がうまく絡んでるのがいいよねー。           
    
王様とか女王様とか次から次へと変幻自在の
植本純米(植本純さんが改名されたのね)、うますぎ、かわいすぎ! 
マリーアントワネットなどを演じた笠松はる、遠野あすかみたいだな。           
    
話もいいし、みなさん上手だから、      
ソロを熱唱する横で、花びらを扇風機で飛ばす、      
なんて演出が、笑いながらも感動できる。いやー、上質上質。      
浅草ならではの見せ物感を意識してるのかな?           
    
カリオストロ役の溝口琢矢、見たことあるような、と思ったら、
ヒストリーボーイズのアンダースタディ…ってつまり見てないってことか(笑)
    
ボーマルシェ役の坂元健児、安心のさかけん、
さかけんが出てればつまらないということはない。
    
そういえば、音楽がベルばらへのオマージュっぽく、
宝塚版もアニメ版も、ちょっとメロディー使ったりしてたな。
話自体も、オスカルの存在を、もっと深く今風にしたらこうなった、
と言えなくもない。
ラストのアントワネットの牢獄を訪ねる場面もね。
    
衣装がちょっとちゃちいが、最後には気にならなかった。

DVDも申し込んだぞ~。
オギーは最近、こういう小さな劇場で、少人数で、
ちょっとショーっぽい要素もある芝居、ってのが、いいなあ。

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