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人形の家part2(紀伊国屋サザンシアター 8/17 17:00) [観劇メモ(ヅカ以外)]

あの人形の家の続編を、ごく最近書いたもの。
よくできてる。

当時のノルウェーの女性は、自分からは離婚できなかったんだって!
しかも、自分ひとりでは仕事の契約をしてはいけないんだって!

家出をしたあと、夫が離婚の手続きをしていなかったと知らず、
ひとりで仕事をしてきたノラが、
そうした法律違反で訴えられそうになり、
久々に家に戻って、夫に離婚してくれるよう頼む、という話。

ノラはあのあとどうしたんだろう、と誰もが思うよね。
このお話では、作家になっているのだ。
そして女性たちの共感を得ていると。

でもやっぱり制度の足かせ、世間の目がある。

登場人物はほかに、乳母と夫と娘。
それぞれとの会話がどれも面白い。

特に娘。
娘は、いわゆる普通の結婚をしようとしている。
だって私は家族がほしかった、母親がいなかったから!
となじられると、ノラも言い返せない。

この娘の役の人がうまかった。
那須凛というそうだ。
低くてよく響く声が、得体の知れなさを感じる。

夫の山崎一がけっこう素敵で、
ああ、そういえば、前に見た人形の家ではあっくんがやってて、
それまたある意味素敵だったわよね…としみじみ。
暴力もふるわないし、浮気もしない、基本いい人、
でもでもでもでも、なのよねえ。
夫が最後折れて離婚してくれるんだが、      
上から目線でほんとムカつく、そこがミソ。
    
肝心のノラ役の永作博美が、噛みつくような発声と、
いかり肩っぽい姿勢が気になり、
セリフがなかなか頭に入ってこなかった。
ノラが外に出て頑張ってきた結果こうなったのだろう、と思えなくもないが、
もう少し、緩急のある芝居で見たかった。
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