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かもめ(新国立劇場 4/13 13:00) [観劇メモ(ヅカ以外)]

全キャストオーディションで、鈴木裕美演出。

今までいくつか観てるけど、一番わかりやすかった。

驚いたのは、トリゴーリンがダメな人だったこと。
大物が若い女の子(ニーナ)をもてあそんだのではなく、
ダメな男が若い女の子に本気で恋して捨てたのかー。
リアリティあって怖い…!

ニーナもものすごくミーハーで、
こんな浅はかだったら女優として成功するわけないと思う造形。
これも説得力ある。
しかし肝心の四幕が下手だったので、
「演技が下手」っていう役は演技がかなり上手い人でないとできない、と
ふたり阿国と同じことを、思った。
オーディションだから伸び代に期待したのかな。がんばれ。

アルカージナのコムちゃんが素晴らしい。
特に、少女のようだっていう形容が、
今まで観たどのアルカージナよりも持ち味的に強調されてた。
気まぐれで、自分が主役でなくちゃ嫌で、むかつくけど、でも本当にかわいらしいの。

イキウメでよく見る伊勢佳世がマーシャ。
本格的なアル中で怒鳴っててこれも驚いた。いい仕事してた。
コースチャ、渡邉りょう。
イケメンというよりオタクっぽくて、これも驚きの造形。
繊細な文学少年っていうよりは、完全こじらせ系。

ソーリンさんは最後、コースチャの自殺と同時に死ぬのが普通?
今回のは、ソーリンさんの死は描かれてなかった。

ほんと、かもめって面白い。
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