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円卓の騎士(博品館劇場 1/24 18:30) [観劇メモ(ヅカ以外)]

オギーが少女歌劇の芝居を作るのは、じつに11年ぶり!
やっぱり、オギーの世界観は少女歌劇に合うなあ~~
妖精や魔法使いがいる伝説の世界が、しっくりくる。

しかも内容的に、宝塚での最後の新作芝居『A-"Rex"』とかぶってんですよ。
前回はアレクサンダー大王、今回はアーサー王。
王として生まれたけど本人的には疑問があって、
なかば操られるように義務を果たす、、、

主役の楊さんは、顔立ちが男らしいけど声は優しいので、
迷っている様子が似合う。
さすがオギー、宛書上手い。

多分、アーサー王のいろんなバリエーションの中での定番なんだろうけど、
アーサー王がもともといた世界は、土俗の宗教(魔法)があって、
キリスト教が新興の勢力としてやってきて対立している。
魔法使いマーリンがアーサー王を操って、
キリスト教に対抗しようとしている、という設定。

王妃グィネビアがキリスト教徒で、
アーサー王に人道的で科学的な世界観を伝えるのが、
あまりにも近代以降の物語だなあ、と思ってしまい、そこは違和感がある。

モルガン・ル・フェイ(真風さんの『ランスロット』だと、
あんるちゃんがやった役だよね)が
赤毛に紫の服で見た目はいかにも悪女なのに、
アーサー王にふられたかわいそうな女性で、すげーおいしい役だった。
(城月れいさん…『カンタレラ』観たときも愛人キャラでいいと思っていたようだ)
アーサー王と結婚するのが義務で、
義務を果たすのが自分の人生だと思ってたのに、という設定が、
良家のお嬢様がいいなずけを現代っ子に取られる話みたいで、ちょっと面白い。
あ、これはアーサー王の迷いと同じなのか、なるほどなるほど。

んで、このモルガンがふられた悲しみで、魔法で作った赤ん坊が、
モードレッド(真風さんの『ランスロット』だと、キキちゃんがやった役)で、
どんどん世の中を悪くしていって、最終的にアーサー王と対決する。
これがもー、怖い怖い。
娘役がやってんだけど、わざと棒読みでロボットぽく動いて、完全に狂気の世界。
オギー、キターーー!
と打ち震えました。

マーリン役は愛瀬さんで、声がいいよね、この方。
あ、そうか、最初、かしちゃんぽいと思ったのはそのせいだったのか。

『A-"Rex"』のような抽象的で謎解きする作品ではなかったけど、
ショー的要素も多く、歌詞はどれも美しく、音楽も素敵で、
心情描写の少なさは全く気にならず、
こりゃー、リピートしたいな、と思いました。
OSKファンの方にはどうだったんでしょう。
(自分とOSKはつねに芝居が鬼門だったのですが)

そうそう、プロジェクションマッピング的な映像の使い方も効果的。

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