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ゲゲゲの先生へ(東京芸術劇場 10/12 19:00) [観劇メモ(ヅカ以外)]

前川さんが水木しげるリスペクトを形にしたという。

面白いんだけど、
いつもの前川脚本とは違う印象。

いつもは緻密で、緊張感がある。
こんな状況、一体どーすんだーーって、ジリジリする。

でも今回はかなりゆったり。
ネズミ男をモデルにした人物が主人公で、だらだらしているせいなのか。

いや、そもそも水木作品がそういうゆったりした持ち味だからかも。

それに、大きな劇場だから???
でもセットの透明な樹木はとっても素敵。

あと、水木作品に詳しい人なら、
あの妖怪をこう使うかー! と興奮して、
ゆったりしてるヒマないのかも。

直接的な政権批判もあって、
そうそう、水木しげるって、弱者の味方、庶民の味方だよね、
と胸が熱くなる。
でももちろん、ユーモラスで笑えるの。

佐々木蔵之介は生で見るのは『非常の人』以来。
顔といい、ひょろっとした感じといい、ネズミ男、もとい、
孤児で詐欺師の根津にぴったり。

松雪泰子が雪女。
昔はサバサバしてて色気がないなあと思ってたけど、
年とって色気出てきた。っていうか、「型」を見に付けたのかも。

白石加代子はナチュラルに化け物だった。

水田航生くんがふつーの役で、ちょっと役不足。

池谷のぶえの妖怪がものすごかった。
コケカキイキイという妖怪。水木作品にあるんですねえ。
ちょっと忘れられない造形。かわいい。

ラスト、ちゃんとイキウメらしくカタルシスがあるのが良かった。
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