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秘密の花園(シアターウエスト 1/17 19:00) [観劇メモ(ヅカ以外)]

唐十郎作品を観るのは、少女仮面滝の白糸につづいて3つめ。

ストーリーがあるようでいて無い、
え、何それ、ファンタジー? みたいな設定もあったり、
見得を切るような、時代がかった部分もあるし、
いやー、アングラだなー、と思いながら見ていた。
アングラ演劇って、見世物小屋だよねえ。
でも、セリフ劇っぽくて、セリフでぐっとくるところもあったり。

面白くて後からいろいろ思い出すんだけど、
全体としては、そんなに集中できなかった。

三角関係の2つの角にあたる、
妻:寺島しのぶと、夫:田口トモロヲが、
軽やかすぎて、あまりファンタジーでは無かった、気がする。
現代劇ならすごいと思う人たちなんだけど…。

愛人:柄本佑は、とても良かった!
柄本明の息子なんだね。
しかも、この作品の初演でこの役を柄本明がやっていたという。
ぬぼーっとしてて、つかみどころがなさそうなんだけど、
声が良く出て、演技もすごく骨太。
ファンタジーの世界なのに、リアリティを感じる。
すごい逸材じゃない?
この人が末井昭をやる映画があるそうな? 見なくちゃ!

お目当ての、柿喰う客の玉置玲央は、
完全にファンタジーの人だった。いい仕事してた。
ていうか柿って、アングラの系譜だよね?
あの筋力で、タンスで懸垂したり、本水使った舞台で跳んだり跳ねたりして、
私の大好きなあの滑舌で、わけのわからないことをしゃべっていた。

そのお父さん役の、池田鉄洋という人もすごかった。
顔を赤と白に塗り分けて、着物みたいな服で、本当に見得を切る。

主役じゃないけど、こうやってぐわあっと舞台をかっさらっていく役者さんが好き。

あ、演出の福原充則も出てたんだ。へー。
日暮里の駅で、主人公(?愛人)を現実の世界と区分けしている謎のオジサンの役。

舞台は日暮里なんだけど、
現実の、卑俗な街を「秘密の花園」とネーミングするのが、
すごくわかる。素敵。

で、聞くのもヤボだけど、、
菖蒲って何の比喩なんだろ…?

あとあと、木造アパートの窓が開いて、ババーンと主役登場!
みたいなのって、銀ちゃんにもあったような。
(銀ちゃん=「銀ちゃんの恋」=「蒲田行進曲」の宝塚版)
同じ時代の演劇なんだなあ~。
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