SSブログ

本の感想 [ヅカってなんだ?的記事]

あけましておめでとうございます。

1年前は、ふみかちゃんが退団して、ぽかあーーーーーんとしていました。
その後、どうなるかと思っていましたが。

ふみかちゃんは芸能活動を始め、羊たちの同窓会もあり。

自分も、宝塚はアウェーな場所になってしまったけど、
ちょこちょこ観劇しては、感想を書きたくなって今に至る、と。

「余生」をぼちぼち生きられたらと思います(笑)。


で、ふと振り返ったら、記事にしてない文章がありました。

退団公演でムラに何往復もしていたとき、
飛行機や新幹線の中で、せっかくだから、
読んでなかった宝塚本を読んでたんですよね。

昔は、宝塚研究の本を片っ端から読んでいたんですが
(そのときの感想一覧→http://www009.upp.so-net.ne.jp/ft2/koutenteki-zukafun/library.html
96期裁判でどんどん醒めていったため、
「ブラック企業に経営のコツとか聞いても、意味ねーわ(怒)」
と思って、途中から一切読んでいなかったという(苦笑)。

とりあえず読んだ5冊の感想をここに載せておきます。

-----------------

○ヅカメン! おとうちゃんたちの宝塚 / 宮津大蔵(廣済堂出版 2014)

ルンパさんの御夫君が書いた小説。
中学生でも読めるような、わかりやすいお話しでありつつ、
複数の人物がバラバラに登場するのに、それぞれ関連しあっていて、
最後はフィナーレで全員が登場する、とても気の利いた作りです。

宝塚を支える生徒監、プロデューサー、大道具さんといった男性のほか、
生徒のお兄さんやお父さんも含めて、
男性の立場から宝塚を描くことで、
戸惑いつつも宝塚への愛情が湧いていく様子が、イキイキと伝わってきます。

サンバさんという名前で登場する上級生男役さん(もちろんルンパさんがモデル)、
ちょっとだけ、ふみかちゃんと重なったりもしました(/_;)
こんな伴侶を見つけてくださるなら、喜ばしいことです(/_;)
(本の感想と関係ない 笑)



○宝塚百年を超えて 植田紳爾に聞く / 川崎賢子(国書刊行会 2014)

紳爾に賢子が聞き書きした本。
いやー、これはマジ面白い!!

これまでの著書では語られていなかった話も、
聞かれると答えちゃうってことで、
白井鉄造との確執!! 山村家への婿入り、等々
初出エピソード多数です。

北条秀司に師事したというようなことも、
詳しい経緯とともに、当時の演劇事情がよくわかります。

宝塚での実際の現場の
昔と今の変化などもそれなりに語られているので、
紳爾ファン(っているのか 笑)以外にももちろん面白いです。

宝塚文化をどうとらえるか、今後どうあるべきか、というような部分では、
賢子がガンガンに突っ込んで聞いても、
全然答えになっていない部分もあったりして、それはそれで(^_^;)

賢子には、ほかの先生方にも是非聞き書きをしていただきたいです。
(渡辺武夫はキムシンがインタビューしてましたが、本にはならないのかな?)

ちなみに、例の裁判については、
「個人情報保護で生徒の家庭の事情がわからなくなったからだ」
と紳爾が答えていて、
「そりゃ違うだろー!」と読みながら全力で突っ込んだら、
賢子がビシっと反論してくれていました。



○元・宝塚総支配人が語る「タカラヅカ」の経営戦略 / 森下 信雄(角川書店 2015)

「どうして再演が多くなったんだろう、どうしてあんまりショーやらないんだろう」
「どうして大劇場と東京の間の休みが短くなったんだろう」
と疑問に思っていたことの大半が、
「コストがかかるから」「儲からないから」だと明言されていて、
おおぅ……、となりました。

しかもそのきっかけ的なものが、国鉄民営化だというから興味深い。
バブル前じゃないですか。
経済は長いスパンで見ないといけないのですね。

悠長な少女歌劇が、不況の時代、どうやって儲けを出すか。
けっこう赤裸々で面白く、また切なくなります。
はーあ。



○宝塚歌劇 〈なつかしさ〉でつながる少女たち / 永井咲季(平凡社 2015)

卒論をまとめたものだそうで、
自分の卒論を考えると穴に入りたくなります。

「なつかしい」という用語が、現在のノスタルジックな意味だけでなく、
「慕わしい」という意味で使われていること(宝塚だけではなく、時代的に)
に着目したことがとても面白いです。

現在、宝塚が生き残っているのはノスタルジックな性質からではないか
と思うので、そこをもっと掘り下げてほしかったです。



○宝塚ファンから読み解く 超高関与消費者へのマーケティング / 和田 充夫(有斐閣 2015)

マーケティング手法の説明など難しいところもありました。

ヅカファンの属性や行動様式を、
年間観劇回数ごとのグループに分けて事細かに分析していて、
あーー、あるある、的なこともありつつ、
えー、なんか違うんじゃないか、的なこともありつつ。

結論としては、ファンクラブをもっと重視しろ、となっていて、
それには同意なんだけど、
自分がマーケティング理論について理解できていないせいか、
どうしてその結論になったか、いまいちわかりませんでした(^_^;)

その業界の人には、「おお、参考になるぞ!」と思うのかな???




nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:演劇

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。