柿喰う客フェスティバル、冷蔵庫の上の人生 [観劇メモ(ヅカ以外)]
劇団「柿喰う客」について語る言葉を私はあまり持っていない…
昨今の演劇シーンとか、
小劇場とか、
全然知らんので。
でも面白いと思うんだよなあ。なんでだろー。
文語調だからかな?
(アングラ演劇の系譜なんですかね? 柿。)
あと、役者がみんなめちゃくちゃ上手いからかな?
10周年の再演祭り。
5作品を上演するうち、2作品を観ました。
●いまさらキスシーン(6/5 17:00)
わたくしイチ推しの玉置玲央の一人芝居。
恋愛に勉強に部活に、すべてにまい進して突っ走る、
よくばりで耳年増な女子高生が、
飛んだり跳ねたりしながら、
30分間ノンストップで高校3年間を駆け抜けます。
機関銃のように発射される言葉の羅列(時に文語調)、
女子高生が女子高生らしくなくふるまおうとすればするほど、
女子高生の嫌な部分がより伝わってくる滑稽さ、
一人芝居というと、私が観たことあるものは、
一人の人物として台詞を言ってました。
でも、この芝居は、他人の台詞からト書きから、全部しゃべっちゃう。
今回は音楽を新たに作ってもらったそうですが、
それがないと「落語」っぽいんだそうです。
なるほどなるほど。
柿は「語り」の芸能に近いよね。
だから、突拍子もないことが起きたり、
暴力沙汰になっても、
それほど生々しくはない。
空想の世界を、台詞であっというまに作ってしまう。
いわゆる台詞劇とは真逆。
そんな芝居でイキイキと輝く玉置。
ふつーの演劇だと(いのうえひさしの『戯作者銘々伝』を観ただけだけど)
ちょっと物足りなく感じてしまう。上手いけど。上手いんだけど。
間合いを感じて劇場の空気を動かしていくような上手さではなく、
観客が置いていかれようがどうしようがお構いなしに
自分の世界を作ってしまう、
そういう、ぶっとび、のめりこみ系の演技。
が、私は好きであります。
(リカちゃん、ふみか様、しかり)
ところで、制服の下はTバックでした。
飛んだり跳ねたりするたびにドギマギしました。
友人いわく「あれが画竜点睛なのよ」
…! 画竜点睛て!
肉体を余すところなく使います、演劇に捧げます、
という宣言なのでしょう。Tバックが。多分。
●フランダースの負け犬(6/17 19:30)
高校演劇でもよく上演されるそうです。
とても、わかりやすいです。
でも深いのよ~。
どの組織にもいそうな、バカだと思われている人物と、
それに罪をなすりつけようとする体制の問題。
主宰の中屋敷が19歳で書いたという。19歳だよ、19歳。
19歳でこんなこと考えて、作品にできちゃうなんて、天才としか思えん。
登場人物の半分ぐらいは実在の人物で、
ドイツ陸軍が第一次大戦中にフランダース地方でやらかした失敗についての話。
それと、日本人が大好きな「フランダースの犬」をからめているという。
(そういえば最近『誰がネロとパトラッシュを殺したか』
という本を読んだのでした。
「フランダースの犬」って、イギリスの通俗小説なんですね、元は。
で、肝心のオランダ人はこの小説が嫌いだそうで。)
玉置は主役の上官の役。
上官チームには中屋敷も入ってる。
客演の方が一人、この人もすごくうまかった。
バカ役の人(新メンバー)も徹頭徹尾バカでゾクゾクした。
柿でおなじみの永島さん、大村さんも、やはり上手いなあ、と感嘆。
そんな中、主役のイケメン(新メンバー)の演技が、ふつーすぎた。
ほかだったらそこそこ上手いのかもしれないけど、
周りがあまりにも「役者の狂気」を帯びているから、違いすぎる。
中屋敷らの育成に期待す。
----
あと、ユウヒさんが出た『冷蔵庫の上の人生』も、
友人に連れられて観ました。
ガンで亡くなる40代女性と、高校生の娘との、
冷蔵庫に貼るメモでの交流を描いた二人芝居。
アメリカ人なのかな? カナダ人?
「大好きよ、ママ」とか、日本人は言わねーよなー、と思いつつも。
泣いた泣いた。
女医で、シングルマザーで、病気になって。
白衣と極限状態が似合うユウヒさんでした。
娘の役の子は、あまちゃんに出ていたらしい。
ものすごく生命力あふれるお嬢さんでした。
昨今の演劇シーンとか、
小劇場とか、
全然知らんので。
でも面白いと思うんだよなあ。なんでだろー。
文語調だからかな?
(アングラ演劇の系譜なんですかね? 柿。)
あと、役者がみんなめちゃくちゃ上手いからかな?
10周年の再演祭り。
5作品を上演するうち、2作品を観ました。
●いまさらキスシーン(6/5 17:00)
わたくしイチ推しの玉置玲央の一人芝居。
恋愛に勉強に部活に、すべてにまい進して突っ走る、
よくばりで耳年増な女子高生が、
飛んだり跳ねたりしながら、
30分間ノンストップで高校3年間を駆け抜けます。
機関銃のように発射される言葉の羅列(時に文語調)、
女子高生が女子高生らしくなくふるまおうとすればするほど、
女子高生の嫌な部分がより伝わってくる滑稽さ、
一人芝居というと、私が観たことあるものは、
一人の人物として台詞を言ってました。
でも、この芝居は、他人の台詞からト書きから、全部しゃべっちゃう。
今回は音楽を新たに作ってもらったそうですが、
それがないと「落語」っぽいんだそうです。
なるほどなるほど。
柿は「語り」の芸能に近いよね。
だから、突拍子もないことが起きたり、
暴力沙汰になっても、
それほど生々しくはない。
空想の世界を、台詞であっというまに作ってしまう。
いわゆる台詞劇とは真逆。
そんな芝居でイキイキと輝く玉置。
ふつーの演劇だと(いのうえひさしの『戯作者銘々伝』を観ただけだけど)
ちょっと物足りなく感じてしまう。上手いけど。上手いんだけど。
間合いを感じて劇場の空気を動かしていくような上手さではなく、
観客が置いていかれようがどうしようがお構いなしに
自分の世界を作ってしまう、
そういう、ぶっとび、のめりこみ系の演技。
が、私は好きであります。
(リカちゃん、ふみか様、しかり)
ところで、制服の下はTバックでした。
飛んだり跳ねたりするたびにドギマギしました。
友人いわく「あれが画竜点睛なのよ」
…! 画竜点睛て!
肉体を余すところなく使います、演劇に捧げます、
という宣言なのでしょう。Tバックが。多分。
●フランダースの負け犬(6/17 19:30)
高校演劇でもよく上演されるそうです。
とても、わかりやすいです。
でも深いのよ~。
どの組織にもいそうな、バカだと思われている人物と、
それに罪をなすりつけようとする体制の問題。
主宰の中屋敷が19歳で書いたという。19歳だよ、19歳。
19歳でこんなこと考えて、作品にできちゃうなんて、天才としか思えん。
登場人物の半分ぐらいは実在の人物で、
ドイツ陸軍が第一次大戦中にフランダース地方でやらかした失敗についての話。
それと、日本人が大好きな「フランダースの犬」をからめているという。
(そういえば最近『誰がネロとパトラッシュを殺したか』
という本を読んだのでした。
「フランダースの犬」って、イギリスの通俗小説なんですね、元は。
で、肝心のオランダ人はこの小説が嫌いだそうで。)
玉置は主役の上官の役。
上官チームには中屋敷も入ってる。
客演の方が一人、この人もすごくうまかった。
バカ役の人(新メンバー)も徹頭徹尾バカでゾクゾクした。
柿でおなじみの永島さん、大村さんも、やはり上手いなあ、と感嘆。
そんな中、主役のイケメン(新メンバー)の演技が、ふつーすぎた。
ほかだったらそこそこ上手いのかもしれないけど、
周りがあまりにも「役者の狂気」を帯びているから、違いすぎる。
中屋敷らの育成に期待す。
----
あと、ユウヒさんが出た『冷蔵庫の上の人生』も、
友人に連れられて観ました。
ガンで亡くなる40代女性と、高校生の娘との、
冷蔵庫に貼るメモでの交流を描いた二人芝居。
アメリカ人なのかな? カナダ人?
「大好きよ、ママ」とか、日本人は言わねーよなー、と思いつつも。
泣いた泣いた。
女医で、シングルマザーで、病気になって。
白衣と極限状態が似合うユウヒさんでした。
娘の役の子は、あまちゃんに出ていたらしい。
ものすごく生命力あふれるお嬢さんでした。
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