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カンタレラ2016-愛と裏切りの毒薬(博品館劇場 2/19 18:30) [観劇メモ(ヅカ以外)]

OSKのお芝居も悪くないね!

OSKのお芝居を観るのは実に8年ぶり。

前回
http://pt-omoitsuki.blog.so-net.ne.jp/2008-07-22

小さな劇場でいろいろやっていたみたいだけど、観に行く機会がなく、
前回の印象で、芝居はいまいちなんじゃないか、と思っていたのですが、
そんなことなかったです。

あの後、上手くなったのか?
それとも前回のがアレだっただけなのか?

でも、セリフ中心のは本当に久々なようですね。
(ちどりさんの記事→http://blog.livedoor.jp/chidori527/

細かな、目線だけ動かして心情を表すとか、
台詞の間で関係性を表すとか、
そういった芝居も普通に上手でした。

12人という少人数で、
有名なチェーザレ・ボルジアをめぐる話で、
退屈しそうになりそうで、ならない。
オチはまあ、ああするしかないだろう、という感じで。
すごく深く感銘を受ける内容、というわけではないけど、
それぞれの技芸員さん(って言うんですよね? OSKは)の
キャラクターにあった役で(多分。レビューで観ていて感じていた印象にピッタリだった)
あー、あの場面のあれ、かっこよかったな、素敵だったな、
と印象に残る。
十分じゃないですか。

私は、ストーリーがあって、
登場人物の心情が動いて、それを台詞で表現する芝居が好きなので、
「考えさせられるなあ」とか「深いなあ」でなくても全然かまわないので、
これからも芝居が観たいです。

「愛している」という言葉が違う意味に取られたりするところなんか、特に面白い。
そこそこいい脚本なのかも。

ただ、主人公のキャラが難しいと思いました。
いろんなふうに描かれる人物。
残虐で、傲慢で、、、
それを少女歌劇の枠に沿わせるために、
「家のために(=妹への愛のために)」ってことにしてるわけですが、
なかなかつらいものがある。
あるときはイメージ通りの残虐キャラで、あるときは良い人……ブレブレ?
まあ、桐生さんのキャラでねじふせたというところ。

桐生さん(自分的にはマギー)の堂々とした様子に、チェーザレはぴったり。
ヒロインは舞風りら…じゃなくて舞美りら(自分的には透水さらさ)、
静止画像よりも動いてるほうが全然かわいいし、声がいい。
愛人枠の娘役さん、この人もすごくお綺麗(自分的には美原志帆)。
しっかし娘役のレベル高いなあ。
お目当ての真麻さん、なんと悪役でした、お上手お上手、
衣装がスタイル悪く見えちゃってたけど、
(みきちぐに見える。あ、みきちぐ大好きですよ、もちろん)
魔ものになって踊るとこ、マジかっこいい。
悠浦さんのへたれキャラも母性本能くすぐるねえ。
愛瀬さんは王子様で(自分的にはかしちゃんかな)
楊さんは押し出し強い系(どう見ても嘉月絵理さん)。

何か元ネタがあるのかな? と思いながら観てましたが、
ニコ動のミュージカルで上演されたものを借りてきたんですね。
(元雪組の彩夏涼ちゃんが出てたんだ~へ~)

どうりで、ヒロインの出番がすごく多いとか、
ラブが中途半端だとか、
それは宝塚に見慣れているからそう感じるのかと思ったけど、
そもそもが少女歌劇じゃないところのものだったと知って納得。

そして、突然、中目黒のカフェでかかってるような音楽が入り、
しかも、化学薬品みたいな名前を連呼するので、
一体なんなんだろうと思ってましたが、
これまた機械に歌わせる音楽のヒット曲だそうで。
元気いっぱいのOSKなので、
こうした激しいノリのものは、それほど違和感なかったです。

しかし、ヒゲ部ファンとしては、
お父さん役のヒゲ、どうにかならなかったのかと、そこだけは強く改善を要求したい。
芝居やらないと、そういうノウハウが受け継がれないってことなんじゃん!??

…公式ブログ見てたら、あもたまが指導に行ったりしてるんだね。へ~~


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