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観劇の自由 [ヅカ的近況]

こんな世の中、のんきにキャッキャウフフなものを観ていていいのか? 
平和のために、もっとほかにすべきことがあるんじゃないのか?

という考えが頭をよぎる。

いやいや、どんな世の中でも娯楽、文化、演劇、なんでも大事! 
自由に表現することは大事! 
楽しむことも大事! 
どんな世の中になっても、宝塚みちゃる! 好きな服着ちゃる!

…で、さらに思う。

第二次大戦の末期、食料もないというのに、ついに本土決戦かという頃、
お上は脚本家や芸人さんに命じたそうです。
「戦意が喪失しているから、華やかで明るい気分にするような芝居や演芸をやれ」と。(*)
無理やりにでもテンション上げないと、しょぼい竹やりで突撃なんてできないからね。
まさに幻覚剤「バタフライ」だ(次の記事参照)。

閉鎖された宝塚大劇場での公演が再開したのも、昭和20年の5月でしたね。
なんで終戦の数か月前に再開するんだろうと不思議だったんですが、
こうした政策の一環だったのか。

本当に自発的に、娯楽を楽しんでいるのと、
いいように利用され、逃避で楽しんでいるのと。

自分は、ちゃんと自覚できているだろうか。


*の出典は『昭和20年 1945年』(小学館)p78

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