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Familia(東京芸術劇場 12/13 18:00) [観劇メモ(ヅカ以外)]

取り急ぎ。すごく良かったです。

1974年のポルトガルの革命(不勉強てを知りませんでした)と、三人の孤児の家族探しが、二重写しになった物語。

というのも、国と国民の関係は親子のようなものじゃないか、という比喩なんですね。国が再生することと、孤児か親を探し、自分のアイデンティティーを確認して、新たな人生を行き始めることが、イコールなわけです。

その発想は自分にはまったくなかったので新鮮。ああ、自分たちで社会を変えなくちゃいけないんだってことが、胸の中に自然に堆積する。

当然、親子や兄弟の場面ではおいおい泣く。

ベタと言えばベタだけど、ベタをしっかり形にするのは、実力がないとできないこと。脚本も音楽も役者も、みんな手堅くて良かった。あ、衣装も装置もお洒落だった。音楽は玉麻尚一、装置は大田創なのね。

孤児の主役がゆうひ。孤児似合いすぎ。髪形が秀逸。女女してないけど、清らかさがあって、親を探したい気持ち、軍人に正論をぶつけるまっすぐさ、いいあてがきでした。

で、正論をぶつけられる岸祐二。この人ってこんなにかっこよかったんだ〜。ファンになりそうなぐらい素敵。軍人としての立場と自分の気持ちの間で板挟み。苦悩しつつも包容力満点。正論を言ってこういう男性を困らせたい〜。

サカケンの明るさが、暗めな内容をバランス良くしてたし、あとお父さん役の福井喜一さんがダンディーで、声も良くて、泣かせました。

岸さんの役とゆうひの役が新しい家族を作る、というオチかと思ったけど、そこまでは描かれてなかった。想像して楽しみます。
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