SSブログ

トロワグロ(ザ・スズナリ 12/5 19:30) [観劇メモ(ヅカ以外)]

元CMディレクターの山内ケンジという人がやっている城山羊の会というユニット。とても注目されているらしく、客席には大物俳優さんがたくさんいらっさいました。

とある会社の専務さんのホーム・パーティが舞台。といっても専務夫妻とのその息子、帰りそびれた客4人だけが登場人物。セットはテラスだけ。

仕事がらみのホーム・パーティなんて行ったことないけど。でも、薄い関係性の人間たちが集まって発生する、なんとなーく気まずい雰囲気は、あるある。去年もお会いしましたっけ、えーっと、お名前は、なんてやりとり、あるある。気まずさをうめようとして必死に話題考えて、そしたら同時に話し始めちゃって、ますます間が悪くなっちゃって、あるある。

台詞がすごいんですわ。リアルで。こういう場面、誰しも経験あるけど、それを台詞として書けるってすごい。それを演じる人もすごい。どうやって演技つけていくんだろ。台本読めば間合いがわかるんだろうか。観ているほうも、あ、今気まずくなった、ってわかって、一瞬あいてから、ぷぷぷ…と笑いが起きる。

特に、専務の妻(石橋けい)が、客の一人の女性(平岩紙)の腕が白くてきれいなことにつっかかって、言葉の上では褒めているのに、でも攻撃してるって誰の目にも明らかだよねっていうやりとりが、強烈。おかしいんだけど、表面的な会話の恐ろしさが突き詰められていて、観ていて苦しくなってきた。

だって、二の腕ですよ、二の腕。ある日突然二の腕に「おばさんぽさ」が宿ったんですよ、私。専務の妻のキリキリしている気持ちがわかりすぎるほどわかる。「ほら、あたくしの二の腕なんて、振るとプルプルするんですのよっ」…私のほうがもっとプルプルしますから…!(涙) 女性の心理をよくまあここまで書けるものだ。

こうしたやりとりの応酬で、次第に、それぞれの秘密が明らかになってくるわけです(一応ネタバレ伏せる)。グロテスクな秘密、かな? 秘密が明らかになっちゃうことがグロテスクなのかな? なんで三つなのかわからないけど。

最後は、究極の二つのオチが重なって、暗転。。。

すごくおかしくて、すごく怖かった。また観てみたい、城山羊。


nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。