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サウンドシアター eclipse(シアタークリエ 9/25 19:00) [観劇メモ(ヅカ以外)]

安倍晴明がキツネの子だという逸話を中心にしたお話なんですが、友人の蘆屋道満との絡みが、めちゃくちゃ良かったです。この人、普通は悪役扱いなんですね。このお話では、いじめられる清明をかばったり、だけどだんだん清明に追い抜かれていったり、切ないんですよ。ラストはなんと…! おいおい(泣いている)。

1幕で、蘆屋道満やってるの誰? 気のいいあんちゃんで、演技のテンションが高くてすごくいいじゃんいいじゃんと思ってたら、伊礼彼方だったという。晴明は碓井将大という中性的でオドオドした感じの人で、組み合わせがめっちゃBL風味でした。(サウンドシアターってわりと、男性二人の会話が中心よね? そういう目で見るべきだったりするのね?)

人の心に住む鬼がテーマなんですが、結果的には、鬼を住まわせてしまう人間でありつつも、やっぱりそれと表裏一体として「情」というものがあるんだなあ。…というお話。泣けます。

キャストは今まで見た中では一番多くて、5人。マミさんが、清明の母など3役をやっていたのですが、このお母さん役がすごくあだっぽくて色っぽくてかっこよかった! 山寺宏一が藤原道長の役。道長の設定が、ただのえらくなった人ではなく、人間味があって面白かった。

清明が死につつある時、関係者が過去を回想するという仕組みになっていて、登場人物が多いこともあり、複雑になりそうなんだけど、全然そんなことはなく、舞台装置の変換もないのに、よくまあ脚本と音楽、照明等々だけでわかりやすく作れるなあ、と感心。それに、こういう魔術ものって、設定が矛盾しがちなんだけど(ヴァンパイアにかまれると死ぬの? それともヴァンパイアになるの? とか)、そういうこともなかった。ここ大事。

寒いときには寒い空気が流れてきたり、最後は客席に雪が降ったりと、そういう仕掛けも楽しかったです。日本伝統の手品があったり、大倉喜七郎が作ったという尺八とフルートの合体の楽器が使われてたり、勉強にもなりましたよ。

やっぱり、ラストを知ってからもう一度観たいですねえ。明日で終わりかあ。

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