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一夢庵風流記 前田慶次 原作との比較(1) [観劇メモ]

12日に2回目の観劇。楽しすぎて、発狂しそう(笑)。

大野作品ならではの、情報量多くて奥深そう! 世界観広がる! な楽しさに、原作由来のエンタメノリが加わった良いコラボ。というのが最初の感想だったのですが、(→ 前回記事


それに加えて、ラブ要素がいいのよね~。

ヒロインが生意気。勝気。そのズケズケした物言いを、ニコニコと聞いている主人公男子。いやぁ~、たまりません。

思えば、大野作品はいつもそうだ(男同士がメインで、ヒロインおざなり作品のぞく)。『花のいそぎ』、『フェット・アンペリアル』、『ヘイズ・ コード』、『ネバー・スリープ』…などなどなど。(柴田作品の大人な二人や、ハリー作品のキザ男とハキハキ女子も好きですが。)

そのうえ、果たせなかった約束(大きくなったら結婚しよう)のために、頼まれたら嫌とは言えない、というのがまた…。『花のいそぎ』のラストを ちょっと思わせるじゃないですか。結ばれないからこそ、ずっと寄り添おうとする、という。切ないーーー切なすぎるーーー。

「男が女を抱くのは惚れたからに決まってるだろ」セリフは、原作にはありませんでした。大野拓史オリジナルでした。ぎゃぁぁ。

……キュン死って、こういうこと?(笑)


原作はね、ちょっとオヤジなんですよ。女性の描き方が。男性の物語に花(色気)を添えてるだけで、物語の本筋ではないの。舞台を観てから原作を読んだから、「えー、やだー」と思うことも多々あり。

それをここまでラブメインにするとは。

原作では、まつと慶次はそういう仲ではあるけれども、幼馴染ではない。ましてや、結婚の約束的なこともない。まつのキャラと魅力で、慶次が言うことを聞いてしまう、という設定。それはそれで悪くないんだけど、でも、幼馴染のほうがラブ要素が強くていいよね。(まあ、ヅカではよくある改変だけど、でもサイトー君の『エル・アルコン』では、大人な二人のままでいいのに無理に幼馴染にしたから白けてしまったよな)

それが、結婚の約束を果たせなかったから、もう二度と約束を破らないようにしようと思っている→秀吉を怒らせてはいけないとまつに言われた、だから秀吉を殺しちゃえ、につながるのが、ミラクル。まつとの約束を破らないために秀吉を殺そう、というのは原作にもあるんだけど、そこに幼い頃の約束がからむのが、胸キュンじゃありませんか。


捨丸の描き方もいいです。

原作では男性。かたきを討つために家来になる(=かなり慶次のことが好き)、というのは同じ。

なんだけど、宝塚版では捨丸が女性で、ちょっとかわいい服装をしたところを「馬子にも衣装だな」なんて慶次が言うと、ドキドキしちゃいます。

お色気担当の女性たちと慶次の絡みだけでなく、お色気とは無縁の女性も慶次を素敵だと思っている、慶次も(手は出さないけど)かわいいと思っている、ってところが、オヤジ仕様じゃなくて良いなあ、と思うわけです。


キャスト語りが全然できてないけど、原作比較続きます。


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