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一夢庵風流記 前田慶次 / My Dream TAKARAZUKA(東京宝塚劇場 8/2 15:30) [観劇メモ]

前田慶次がかっこよすぎる。家康を斬るかに見せかけて斬らず、「覚悟のないものは斬らぬ」だってさ! きゃー。

そいでもって、恋に一途なの。「男が女を抱く理由はひとつ、惚れたからだ、それ以外あるのか?」だってさ! きゃー。

こんなセリフを大野たっくんが書いたのかと思うと、ぎょえー(床でじたばた)。

いや、原作にあるのかもしれん。幸い、つーか久々のたっくん大劇場ということで複数回チケット確保したので、これから原作読んで予習復習しますよ~。相変わらず役が多いから、久々にパンフ買って例の配役長文解説も読み込みますよ~。

しかし、かなりエンターテイメント要素を意識しているんですかね。大野作品は地味で難解だからちょっと…という人でも、それなりに楽しめるのでは。(この題材は劇団から指示されたものだそうで)

最近の大河ドラマに登場した、利家とまつ、直江兼次、黒田官兵衛と有名どころがいっぱい(それは原作がそうか)だし、なんといっても前田慶次のキャラクターが豪放磊落で気持ちいい。そして、話の展開がゲーム的というか(ラスボスは誰だー的な)、もうちょっと無難な言い方とすると、よくできた時代劇みたい。

と思ったら、原作の隆慶一郎は小説を書く前は時代劇などテレビや映画の脚本家だったんですね。しかも、トドさんが松平忠輝をやった『捨て童子・松平忠輝』の作者。どおりで慶次が「鬼っ子さま」にかぶると思った。ああいうキャラは本当に気持ちいい。

それがまた壮さんに似合ってて。いたずらっ子で、憎めなくて、爽やかで。馬がいつも一緒っていうのも、偶然だろうけど壮さんの代表作(と私が勝手に思っている)『オグリ!』を思わせるし。

馬。馬。馬の中の人すごい。松風ぬいぐるみがバカ売れするのもよくわかる。動作がとっても可愛らしい。

あゆっちがしっかりしてて、壮さんが叱られてる図が多いのも、オフの二人のイメージと逆で、それもまたドキドキする。

いやあ、ラブシーンもよかったです。ただ、あそこまでラブ重視なら、最後の思い切る場面をもっと情感豊かにしてほしかったな。『ロシアン・ブルー』の別れのように、思い合って別れるんですということを強調してほしかった。

それ以外は特に不満に思うところもなく。いろんな人物の思いや、策略が網の目のようになって、それをセリフから読み取るのが楽しいという、大野作品らしさを楽しみました。たくさんの生徒に役があって、それぞれ思わせぶりだから、生徒さんも自分の役の背景を考えるのが楽しいに違いない。一つの場面でも、きっといろんなことが起きているに違いない。

あと、衣装が豪華なのも楽しかった。傾奇者らしい刺繍や柄がかっこいい。装置はシンプルだけど、秀吉や家康が乗っている車(?)など、そこそこ豪華。退団公演だからお金がかけられたのかなあ。

登場人物についてなどは、また予習復習&観劇したら書きます。予習復習と次回の観劇が楽しみだなんて、これこそわたし的な宝塚の醍醐味です。(だからたっくん辞めないでー)

ショーは中村Bだなあという感じで。音楽は相変わらず好みだけど、かっこいいスーツ場面が一か所に固まっているのは構成の難。中詰めに至るラテン場面(?)が、曲が暗いのに衣装や装置は南国風カラフルという相変わらずなセンスが理解できぬ。そして、白い衣装の場面やパレードのさよなら仕様の歌詞が、いかにもすぎてド素人の極み、すごく白けてしまうのだけれども、一体誰が書いたの……えっ、これが宇崎竜童と阿木燿子なの!? ずこーーー。
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