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第二章(日本青年館 5/14 18:30)

待望のニール・サイモン作品の二作目ということで期待しすぎたのか、思ったほどではなかった。

が、思った以上に夢咲ねねが良かった。

もともと現代的な持ち味で、若くて浅はかで生々しい役が合っていたけれど、大人の役の生々しさも表現できるようになったんだなあ、と。「ナポレオン」のジョゼフィーヌが良かったのは、この作品の初演があったからなのかも。華やかな女優だけど、ちょっとお堅くて、文学専攻、孤独な子ども時代、離婚したて、わりと男に尽くしちゃうけど、話しだすとだんだん自分の権利を主張したす。ちょっとずつ共感できるリアルさがあって、それでいて娘役の品と華が満載。まあ、これだけ長くトップやってりゃ上手くなって当然かもしれないが。声も美しく感じる。長台詞でウルウルしたよ。

作品としていまいちだと思ったのは、シリアスとコメディが別次元にあって突然変わるように感じたから。台詞のやりとりを楽しむ作品なのに、アメリカンな会話だから、いま何を探りあって会話してるの?と時々迷子になる。離婚や死別後すぐにデートっていう文化も異文化だし。で、気付いたらいつのまにか次元が変わってる。「おかしな二人」は恋愛じゃなくて友情、しかも主人公があきらかに変人だったから、わかりやすかった。今回は普通の人の恋愛だからなあ。恋に落ちる場面なんかは、笑いつつときめいたけど、喧嘩や策略が、すんなり入ってこない。弟カップルの存在意義も最後になってやっと腑に落ちたぐらい。

ひょっとしたら、ねねの演技とほか三人の演技の質が違うのかなあ。単に私が人間関係の機微がわからないだけかもしれんが。

フィナーレのお遊びは楽しかった! じゅんちゃんの大袈裟な歌い方に爆笑。観に来てたわたるやレオン、まさこ様に絡んでた。

わかばちゃんは現代的な役だと悪声が目立っちゃうなあ。でもいい経験になったかなあ。フィナーレの地声がかっこ良かった。

総じて、男は愚かで愛らしく、女は健気でたくましい、そういう話ですよね。なんだかんだいって、しみじみしました。
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