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モンテ・クリスト伯(日生劇場 12/8 17:30) [観劇メモ(ヅカ以外)]

村井国夫さんへの愛がとどまるところを知らない。私の中で。どこまでもオジサン好き。

普遍的な大衆娯楽小説を上手にまとめてあって、ふつーに楽しめました。ただ、悪人の苦悩とかが描かれてないから、後には全然残らない。でも、キャストがどれも嵌ってて、それを観てるだけで、そこそこ満足。

最も大きな不満としては。最後の最後に復讐をやめる直接のきっかけが、ヴィルフォールの娘、アルベールの婚約者である女の子の説得なんだけど、その子が棒読みすぎて、台無しだったこと。いや、すっごくかわいいんだけど、歌上手いんだけど。台詞が棒で、隣の人は噴き出してました。ちなみにアルベールは天寿光希さんみたいでした。

石丸さんはもともとけっこう好き。トートは似合わなすぎて驚きだったけど、こちらは大丈夫でした。コスチュームもお似合い。(ちなみに、アフタートークによると、マントさばきはユミコの指導だそうで。「彩吹さん、ありがとお!」とのこと。)

そうそう、アフタートークで、牢獄の村井さんとの場面でお互いの髭が絡み合って取れなくて困る、という話があった。マジすか。けっこう感動的なのに。

お花さまの女優本格復帰作なわけですが、「少女の狂気」健在で、堂々たるヒロインぶり。男性との並びも違和感ありません。お花さまとオカケンの並びとか、想像もしなかったわ〜。現代ものだとどうかわからないけど、コスチュームだし、昔の婚約者をずっと待ってる役というのはピッタリでした。ただ、さすがに年は年だね。17歳の場面はつらい。ハイティーンの子どもがいる年齢になってからは、年相応でバッチリ。年相応で高貴な役なら、今後もばんばん出演してください。そして将来は『雨の夏、三十人のジュリエットが還ってきた』の主役をやってください。

濱田めぐみさんは初めて拝見。パンチのあるいい声〜。おみ足も綺麗。でもこの役ってもっと大きな役かと思ってました。もっと出番あってもいいのに。

自堕落な色男モンテゴにオカケン。杉田玄白と同一人物とは思えないけど、これこれ、これがオカケンのイメージ。金の亡者ダングラールにサカケン。元気いっぱい金儲けしてました。保身に走る検事ヴィルフォールに石川禅。この方、ジャベールだと違和感あったけど、法曹界の役はぴったりね! 上品さから嫌味がにじみ出るのがイイ。

これら3悪人の出番もそれほど多くなかったのがすごく残念。それぞれが嵌り役なだけに。宝塚では、やっぱりスターさんそれぞれに見せ場がないと、ということで増やしてあったのかな。

キタロウくんがやった役は岸祐二さん。(つーかこの人も(上原理生も)顔そのものがキタロウくんに似てるよね。)宮廷服のサイズが合ってなくてきつそうな感じがまた良かった。

ところで、岸さんの役は、怪我大丈夫なん? あと、許すとか言っておいて、ヴィルフォールは牢獄に行ったまま?
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