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DREAM,A DREAM(シアターオーブ 10/13 17:30) [観劇メモ(ヅカ以外)]

タイトルの意味は「夢を見ろ」。(ですよね?)そして、ラストの曲は「バカボンド」夢を買いませんか? という歌詞。

ああ、そうなのか、オギーはもう乗り越えたんだ。と思いました。

ドリームトレイルのときは、夢の軌跡=100周年の軌跡を歌いつつも、宝塚は遠い遠いかなたに行ってしまったんだなあ、なんてふうに取れましたが。今回の公演を観て、それはそれとして、夢を観続けることをあきらめちゃいけない! もう、OGでその世界つくっちやうから! という意気込みというか、やけっぱちというか、あきらめを感じた。

本当に、「懐かし組」とか名乗って、組作ってもいいと思う。ツレちゃんトップで、初風さんトップ娘役とかさ。定期的にやってほしいわ。

そう思った理由の一つに、わりと一つ一つの場面がくっきり分かれていて、まがまがしいイメージの場面もあって、かつてのオギーのショーみたいだったこともある。このOGがいるからこれ、というだけじゃなくて、こういう場面が作りたい、というオギーの欲が見えた気がした。

テーマは「夢」と「思い出」。ノスタルジー。初風さん演じる老婦人が歌う、昔はあんな夢やこんな夢を見た…いまさら望まないけど、でも片道切符が一枚だけ残されている…。とかね。そこに、少女時代の初風さんというような風情でるいるいが佇んでいたり。もう、このショーすべてが、初風さん演じる老婦人が見ている夢、思い出の中の少女歌劇、というふうにも取れて、そこに私たちかつてのヅカファンが重なってくる。

ほかにも、「思い出は薄紫のとばりの向こう」って歌詞(「ラ・ノスタルジー」でしたっけ?)とか、そういった歌詞が随所にちりばめられていました。ノスタルジーって、宝塚が最初から持ち続けていたもの(松竹との差異化の中でさらに強調されたもの)。だから、もう「懐かし組」でいいと思う。

以下、場面のメモ。

冒頭の、マヤさんとタキさんのおばちゃん芸が素晴らしい。

1幕はパリ(これも宝塚的ノスタルジーの象徴)と、それから日替わり場面かな?中近東の場面(ここでも「誰でも知ってる、ここは天国、そして地獄、夢の城に閉ざされ…」って言ってた。「ソロモンの指輪」だ~)が印象的。

2幕はマリコさんのピアノではじまり、マリコさんにちなんで「海のかなたから」という歌詞があったり、パンツスーツと帽子でかっこいい星奈ゆりちゃんとマリコさんが出会いそうで出会わなかったり、南米をイメージした場面があったり。

3幕は峰さんの日舞場面と、ヤンさんのタンゴ場面と、かなみのシャーマンみたいなシャウトが聴ける場面。それぞれバラバラのように見えて、全然バラバラじゃないのがオギーマジック。

アラベスク場面といい、タンゴ場面といい、女性同士のあやしい雰囲気もけっこうあったなあ。あと、サエコとコムちゃんが怖いぐらいに美しかった。

初めて生で観るお方は紫ともさん。映像で見て、なんていい声だと思ってたんだけど、想像通りの娘役芸でした。(で、やっぱり、がりんの女役はそっくりだ)娘役トップはもうちょっと場面があってもよかったのになあ。

あ、あと羽純るいさんも初めて見るな。みなみちゃんと二人で歌要員。ダンス要員では、シューマイが退団後初だが、けっこうかわいかった(笑)。ツレちゃんの「セ・マニフィーク」であかしくんがソロ踊ってたのと、愛をうたった歌(タイトル出てこない)でみらんが長いソロ踊ってた。あかしくんのキメキメダンスも好きだし、みらんののびやかなダンスもやっぱり大好きだー。

今後もオギー演出の懐かし組公演を是非お願いします。
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