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かもめ(シアターコクーン 9/20 18:30)

チェーホフが観たい。『かもめ』は映像で見たターコさんと藤原竜也のが印象に残ってる。というだけでチケットを取りました。ケラリーノさんがチェーホフに挑戦、だそうで。

なんとなくまとまりがない印象。笑いが多いのはいいんだけど、ストーリーと連携していないように感じた。笑い→「人間て…(呆)」→胸に迫る、となったらいいのに。テンポで笑わせるんじゃなくて、一生懸命すぎて他人から見たら笑える、という種類の笑いのほうがいいんじゃないかなあ。

入り込めなかった原因のもう一つは、母息子のキャスティング。アルカージナ大竹しのぶの大物感はすごいのだが、大女優の役には、陶酔するような色気がほしい。そして、トレープレフ生田斗真は誠実な演技で素敵なんだけど、イカれた感じがほしい。ワガママでとんでもない人だけど、ひれ伏したくなる大女優と、才能はあるがイカれた血を受け継いで、繊細すぎて生きづらい息子、という組み合わせには、見えなかった。この二人、本当に親子なのかなあ?とも思ってしまった。(ターコさんと藤原竜也の印象に縛られすぎ?)

トリゴーリン野村萬斎の女ったらしぶりはとても良かった。情けないふりして、したたか。たちの悪い男だ〜。

そして、ニーナ蒼井優が素晴らしかった! 映像でしか観たことなくて、どちらかというと苦手な女優さんだったけど、脱帽。浅はかな野心があって、だけど確かに華はある少女、ウザいぐらいに輝いてました。二幕での落ちぶれた狂気じみた演技も引き込まれます。

セットや照明、冒頭の劇中劇の演出なんかはとても面白かったな。

ところでこの話って、おじさんが言う「なれなかった男」がテーマなのかなあ。…チェーホフはやっぱり気になります。(って全然予習復習していないのですが)
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