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Étoile de TAKARAZUKA 二回目 [観劇メモ]

もう一度、レオンが一人で踊るあの場面が観たくてチケットを買った。あの場面は、「蠍座」なのだった。(前回はB席だったので、右上の蠍座の飾りが見えなかった)

レオンで蠍と言えば、『銀河鉄道の夜』を原作とした『イーハトーブ 夢』のザネリ! 映像でしか見ていないけど、図体がでかくて華があるレオンは目立っていたなあ。

『銀河鉄道の夜』のあらすじをあらためて思い出す。蠍は、今までたくさんの虫を食べてきたのに、いざ自がイタチに狙われたら逃げて逃げて逃げまくり、結果、井戸に落ちてただただ無為に死んでいった。自己犠牲しなかったことを後悔し、次に生まれてきたら誰かに食べられよう、と誓って赤い星になった。そして、カンパネルラはいじめっ子ザネリを助けるために死んだ。

ああ、だからあの蠍は、ザネリが「次は自分が他人の犠牲になろう」と思って踊っているんだ! そして、自己犠牲を果たせた嬉しさで喜んでいるんだ!

『イーハトーブ 夢』の続編なのだと気付いたら、鳥肌ものだった。

しかも、踊っている宝塚のスターさんは、他人を喜ばせるために自らの命を燃やして踊っているのだ。…ただただ手を合わせるばかりだった。

とはいえ、そんな象徴を読み解けなくても、すごい場面だと思わせた大介、レオン、振付、音楽(振付と音楽をチェックし忘れた)もろもろ、素晴らしいと思う。

その他、ショーのメモ。

・主題歌の作曲は青木朝子だった。

・プロローグ、銀橋での挑発的な振付がいい。レオンはあぶらがのってるなあ。

・プロローグのねねの足ながっ!っていう衣装は、戦後すぐのファッションを思わせる。頭身バランスが雪村いずみみたいだよね。みんなして雪村いずみに「スタイルいい~」「アメリカっぽい~」って夢中になった時代の空気!

・真風にときめく日が来るとは、思いもしなかったなあ。芝居ですみっこにいても光ってるよ、この人。どうしちゃったの、前の「別にスターになんかなりたくないっす」みたいな負のオーラはどこへ行った!? 超路線のスターさんがかっこよくなると、マジうれしい。

・頭身バランスで「かわいい」と思うのは早乙女わかば。顔で「かわいい」と思うのは音波みのり。ゆめきあんるはどっかで花組ポーズしてたな。

・綺咲愛里が、どなたかのツイッターで見かけて以来、緒形直人にしか見えなくて笑える。

・中詰めの後ろにいるチョウチョといい、一人だけ混ざってるオカマといい、ドラアグクイーンの文化を思わせる。

・セマニフィークで下手にいる4人のふりが、いきがりすぎた結果、あまりにもバラバラすぎて笑える。特に某5の緑、黄、青の人(笑)(まさこ様は美しいダンスよ)

・花愛瑞穂がものすごい貫禄になっていた。研30ぐらい。

・どいちゃん退団だっけ? というぐらい扱い良かった。

・まとめると、レオン×まさこ様+真風が、これから楽しみ、ということです。(ベニーはお笑い担当)


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