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宝塚ジャポニズム~序破急~/めぐり会いは再び 2nd/Étoile de TAKARAZUKA(東京宝塚劇場 1/16 18:30) [観劇メモ]

<宝塚ジャポニズム~序破急~>
日本物のショーって、もっと楽しいものなんだよーーー! こんなんじゃないからーーー!

と台湾の人に言いたい。

(っていうか、台湾という東アジア圏において、ジャポニスムってどういう受け止められ方なんだろう。西洋ならともかく。韓国公演みたく、ベルばらやったほうがいいんじゃないの。)

『花の踊り絵巻』のほうがまだ良かった。『風の錦絵』の悪ノリのほうがまだ良かった。『さくら』だってこれよりは悪くなかった。『花の風土記』はとっても楽しかった。…日本物のショーの伝統を守らなければならないのに、観客がうんざりするよーな日本物ショー作ってどうするよ。

45分が、3つの場面に分かれている。だから、各場面15分。どう考えても長い。ショーはスピーディでなんぼ。時代にあわせてどんどんどんどん、場面転換が速くなっている。なのに15分も同じ場面て。。。呆。呆。呆。

「序」のさくらのボレロは、じみーに始まるので、全然客席があたたまらない。なぜチョンパにしなかった。しかも、「華麗なる千拍子」のような背後の坂がある以外は、舞台装置も全く使わず、ただ出たり入ったりするだけ。これで15分はきつい。

「破」の場面、三十三間堂みたいなところで、弥勒菩薩がいなくなったと思ったら戻ってきたみたいな話? 前衛的で面白いっちゃあ面白いけど、お経を延々と聞かせられて、出てきた男役さんの衣装はかっこよくなくて。ほんの一瞬ならともかく、これで15分はきつい。

「急」の城攻め場面も、ありきたりなストーリーで、舞台転換が全くないので退屈。スターさんババーンみたいな見得を切る箇所がないのもつらい。

平日夜の東宝、2階席は3割も客入ってなかったです。いくら人気の星組、柚希礼音であっても、作品の評判が悪いとこれなんですよ。。。

<めぐり会いは再び 2nd>
芝居は、余興みたいでしたが、まあ40分だしこんなものかな、と。

「いつも同じ意見でいてほしい」というシルビアの気持ちが、「子どもじみている」とも思うけれども、共感しないでもない。「彼女を喜ばせたいけど、どうしてもそうできない」というドラントの気持ちも、なんかわかる。

70年代乙女ちっく少女漫画の、良質な作品を思わせる。やはり女性演出家というのは、こういうところがいいね。

そもそも、宝塚オリジナル作品では、カップルができあがるまでの話が多くて、できあがったあとの話はあまり描かれないから、こういう設定は興味深い。

そこに、偽物の婚約者だの、結婚を阻止したい弟だのがやってきて、騙し騙されドタバタと…

と期待したら、あっっというまに解決してしまった。「起承転結」の「起」と「結」しかなかった。もっと時間をかけて、深く、複雑に描いてほしかったなあ。(とはいえ、時間が長ければ小柳菜穂子に描けたのかというと、それは疑問だが)

それに、登場人物がたくさんいるのに、退団してしまった人の設定を上手いこと説明するだけの出番で、実質的な出番が全くなかったのも、「無駄」「蛇足」感がして作品の印象を悪くしている。ファンサービスなんだろうけれども、単体の作品としてはやはりどうかと思う。

礼真琴くんはなんでもできすぎて、逆に将来が不安だ。小さくまとまらず、じっくり男役芸を身につけてね。

<Étoile de TAKARAZUKA>
上記のような2時間を経ると、ショーが楽しくて楽しくて。

大介ショーの定番の構成ではなくて、12星座にあわせて細かく場面を刻んでいるのがまた、新鮮。15分一場面の序破急と対比すると、血糖値あがるあがる。

過去の「星」に関する曲がいろいろなのがいいね。(花組同様、歌ウマな人が少なすぎて歌詞が聴き取れないんだが^^;)

主題歌は新しい自画自賛ソングだ! サビがいい。ふと思ったんだけど、100周年に自画自賛ソングのCDを出すといいんじゃないかな? →過去の記事、自画自賛ソングリストです。古い体裁で恐縮。

レオンが赤い鳥? 獣? になってソロで踊るところ、素晴らしかったなあ。『タカラヅカ絢爛』の蛇を思い出す。この人、バレエのテクニックがすごくて、男役芸が後からついてきた人だけども、男役芸も完成された今、すごくいい踊りをするなあ。この場面、何回も観たい。

わたくし、腐関係には詳しくないのですが、マサコさま×レオンっていうのは、アリなんですか? 今回、とーってもその組合わせが良かったです。『琥珀』観れば良かった。

ねねの「セ・マニフィーク」は、覚悟していたので、これはこれとして観れた。いきがってる女の子がカラオケで歌ってみたよ! かわいいでしょ! みたいな感じ。ツレちゃんと全然違うポジションの人でなければいけない、だからトップ娘役。この曲をやるには、その選択肢しかないだろうな。。。と。

中詰めが、衣装(『ル・パラディ』のおフランスな感じ)と曲(ディスコ調)が合ってなかったのが気になった。でも、さりげなくオカマがいたりするのが、いいよね~。

じゅんちゃん(英真組長のことです、念のため)のソロは感動したわー。組長さん、専科さん好きの私としてはうれしい。

真風がしっかりしてきてて驚いた。『セレブリティ』では、「真風さんセンターだけど、これ、礼真琴くんの場面だよね?」みたいな場面があったけど、今回の牡牛座の場面はしっかり芯になってた。めっちゃかっこよかった。

しーらんとか、みっきーとか、れん様とか、汐月とか、路線スターじゃないけどいい感じな人たちが頑張っておったのもうれしい。が。が。が。麻央とか十碧とかが追い抜いていくのかなあ。うーん。この二人の顔が苦手なんだが…。
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