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おかしな二人(日本青年館 12/9 11:00) [観劇メモ]

バウ公演とは、全然別物だった!! なんたって、泣かなかった。バウでは、ウルウルしてたんだけど、今回は涙は一滴も出なくて、ただただ笑ってた。

なんでだろ〜。

フィリックスが嫌なヤツじゃなかったからだ。マヤさんのフィリックスは、人間の嫌なところがけっこう出ていて、こういうヤツがそばにいたら本当に嫌だよなあああ、と思う瞬間が何度もあった。だからこそ、切なくて、愛おしくて、ウルウルして、しみじみした。

でも、みつるのフィリックスは、極端に言えば、「掃除も料理もしてくれて、こんなにイケメンなら、一緒に暮らしてもかまわないかも」というぐらいの人だったんだもん。

みつるはスターさんなんだなあ。確かに上手い。スターさんで、ここまで芝居やコメディが上手い人はいなかろう。でも、人間の嫌なところはあまり感じさせない。『銀ちゃんの恋』のときもそうだった。あのヤス、すごく好きだった。原作だとちょっと引いちゃうぐらいの銀ちゃんとヤスの絆が、美しく見えた。

だから、これはこれで全然アリだ。

ほかのメンツも、おもむきが違う。星組の面々はみきちぐ以外はけっこう下級生。だから「おかしな二人と仲間たち」という感じだった。でも今回は、まりん&ふみか&さあやがわりと上級生で、みつると学年が近い。だから、「おかしな八人」だった。トドさんに臆面もなく体当たりしてる感じがあった。

そういう意味では、魅力的な生徒さんを堪能できる、きわめて宝塚らしい作品だと思ったりして。

トドさんは自由自在で、みんなにどんどんアドリブふってたなあ。みんなすごく鍛えられただろう。次の公演でますます7人がパワーアップしてるのが楽しみっす。

特に、ぽっぽー姉妹は星組の二人もはじけてたけど、さあや&仙名さんはもう「素」なんじゃないかという。(この二人、新人公演でカルロッタやってるっていう共通点もあるけど、『メランコリックジゴロ』の先輩司書役で笑いをとったっていう共通点もあるよねー)

こんなに客席が埋まるなら、もっと長くやればよかったのに。劇団よ、客がチケットを買うのは、スターがどれだけ出てるか、じゃなくて、いい作品かどうか、なんだよ〜。

ところで。フィナーレの『関白失脚』は上手い選曲だけど、家族のために頑張って働くというのは離婚前のフィリックスだと思うから、モデルチェンジした後のフィナーレには筋が通っていない気がした。こんなことを気にするのは私だけかもしれないが…
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