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女のイヤな部分は娘役に似合わない [ヅカってなんだ?的記事]

CONGA!!の中で唯一静かな場面。トップコンビと、二人の影、そしてみわっちの4人しか登場しない。

この場面で、トップ娘役蘭ちゃんの影が、るなちゃんだということが、私には面白い。っていうか、男役だってところがイイ。

この「影」ってのは、よーするに、男の嫌な面、女の嫌な面、嫉妬とか憎しみとかそういうものを表しているんだよね?

これがもし娘役だったら、どんなにカッコイイ娘役だったとしても、きっとイヤな気分になると思う。

だって、『長い春の果てに』の再演がそうだったんだもの!

初演では男役が演じたナタリーとフローレンス。再演で娘役が演じたら、なーんか「女の嫌な面を見せつけられた」気分になっちゃったんだよね。。。一花ちゃんもきらりも、本当に魅力的な娘役なのに。

そもそも、ナタリーって、別れた男に「この家は私が住むはずだったのになあ」とか言って、相当恨みがましいよね? 自分に告白してきた男に「これからあなたを愛そうと努力するわ」とか言ってOKするなんて、失礼だよね? フローレンスだって、本命に振られたからって手近にいる男にすぐ乗り換えるなんて、ヤな女じゃん?

いや、そんなこたぁ、現実にはたくさんあるさ。だからといって、その女性を責めたりなんかしないさ。人間だもの。でも、タカラヅカの舞台では「うわっ、生々しい」って思っちゃったのよ。それも、再演でだけ。

娘役が女のイヤな部分、しかも現実によくありそうなイヤな部分を表すと、と〜っても、生々しい。

これを男役がやると、生々しくないんだよねえ。不思議なことに。本来どっちも女性なんだから、生々しいも何もないはずなのにね。「女性→娘役」に比べて「女性→男役→女装」は、一段階増えてることもあって、「架空度」が増しているんだろう。だから、影が本体を翻弄し、痛めつけていても、昇華された何かに見えて、むしろ気持ちがいいんだよね。
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