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黒い瞳/ロックオン(神奈川県民ホール 4/27 18:00)

やだ、ちょっと、まっつプガチョフかっこいいじゃん。ときめいちゃったじゃん。リカファンとしては、誰がやっても許容できないだろうと思っていたプガチョフ。…まっつさん、かっこよかったです。鼻が高いのがいいのかな、いい声なのがいいのかな。そりゃあちょっと「こんな賢そうなら、こんなバカな賭けには出ないんじゃ」という印象がよぎったりもしたけれども、それはそれでかえって哀れさを誘うというか。役者ってすごいなあ、ジェンヌさんてすごいなあ。

同じく予想外に良かったのはコマのシヴァーブリン。持ち味的にはがおりが適役かと思ってたけど、コマさすがに上手い。嫌味な顔つきがどれもこれも的確。ちょっと色白でぷくぷくなのも、頭脳じゃなくて愛嬌でのしあがったのかも的に見えて、それはそれでかえって奥が深く見えるというか。

予想通り良かったのは、やっぱりかおりエカテリーナ。マーシャが直訴する場面で、マーシャと同じように緊張してしまった。「気を楽にして話すが良い」って言われて、マーシャと同じように、息をつけた。こういう女役さん、昔だったら「さて、マリーアントワネットで主演を」ってなったのかなあ。今はヒロイン=若い子、だからなあ。こうなったら、柴田作品のイイ女を総なめにしていただきたいです。

キムのニコライも予想通りのキラキラぶりで、ある意味単純な人なんだけど、それがかっこよく見えるのがトップさんなのよねー。みみマーシャがかわいくてかわいくて。これまた健気なだけの役なんだけど、それが輝いて見えるのがトップさんなのよねー。みみに関してはトップ就任の経緯もあって、とにかく「かわいい」以外に何も考えられない。

ヒメの藤京子ポジ、良かったなあ。にわにわの役ってまりえったの役だよね、あんなおいしいことしてたんだ~冷たそうでいいわ~。央雅光希さんと詩風翠ちゃんの、あんたら一体どっちの味方やねん的な働きっぷりにも感心し(みんなバイトしまくりで楽しいよね、全ツって)。ひろみのカールロン毛にヒゲがかっこよくて、笑っちゃうし。ヒロさんは、マヤさんよりウザさ多め、でも笑いもきっちり取ってた。りんきらは私はヒゲ部に入ってほしいので、あの役はちと不満(普通は路線ぽくてうれしいところなのかな)。

ちょっと古臭い場面(サヴェリーチとパラーシカのコミカルなところとか)もあるし、ややメリハリのない話ではあるんだけど…

でも、いい作品だなあ、と改めて思う。ニコライとプガチョフの立場を超えた友情と対になるようにして、エカテリーナとマーシャがいるんだね。それぞれの立場の中でできることは限られているし、ずっと仲良しでいられるわけじゃない。でも、お互いを尊重して、誇りを持って接する。そう考えると、この話の中の大半の人は、ものすごく誇り高いんだよなあ。ミロノフ大尉とその妻がまずそうだし、裏切った形になるマクシーミチだってそうだよね。ずるいことをする人もいるけど、それぞれが一生懸命だもの。この「一生懸命」「誇り高く」っていうのが、心を打つんだよなあ。当たり前のことなんだけど。

ショーは、なんだかツギハギ。まあ三木作品だから仕方ないか。ラテン場面はノリがわからず、拍手もうまく入れられなかったよ。(この場面であんなさんが、けっこうしゃきしゃき踊っていて驚いた。)

新場面である男役お耽美シーンは、そのかバウから持ってきたやつだよね。魔性の男キムが男子校のみんなを次々破滅させる…っていうお話? キムがものすごーく邪悪な顔してるのがよかった。

ゴールドフィンガーであのお衣装をみみに着せるのはいかがなものかと。あれは愛原実花様の超絶美脚用ですので。キムのプロローグのカツラも、顎長水さんだからこそのロン毛なのでは。まあ、こういうのも前トップさんのお下がりならではの、ご愛嬌ではあります。

そうそう、ゴールドフィンガーのところで、まっつ&あんなさんって組合わせがあって、大人すぎて目のやりどころに困った。「俺/あたしの色気に早く降参しろよ」バトルになってるんだもん。いやーん。

上手前方席だったので、ヒメといの莉が目の前でオラオラ言ってるのが怖かったプロローグ。ヒメはゴールドフィンガーでのソロがノリノリで禍々しいぐらいで、すごかった。美穂圭子枠に、のあちゃんが入り、ヒメが入り、そしてまっつが入る、と。正しい使い方だね。がおりのダンスがかっこよくて、がおりがおり叫んでました。踊ってるときの顔がね、またいいのよね。央雅光希さんのダルマは、マリコさん並みに怖かったです。レオはほんとにきれいだなー。そして、なんといっても華吹乃愛ちゃんが活躍していて驚いた。顔が動物みたいでかわいいとだけ思ってたけど、歌手なんだー。マリリンモンローかわいかった! 

挨拶で、キムが羽をしょって前かがみになってるのが、まだまだ新米トップさんだなって感じでかわいくもあり、でもロミジュリのときよりずっと挨拶がしっかりしていて。キムのキラキラ笑顔とその裏にある邪悪さ、それらが上手くマッチした役や場面で、どんどん大きくなってもらいたいと思います。(えらそー)
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コメント 4

hanihani

リカちゃんファンに認められてほっとしました。
お芝居は心配でしたがさすがに謝先生ですよね、ちょっと長いかな?と思いつつも充実していて楽しかったです。

で、ショーですよね、三木先生さぁーー
盛り上がりがないし、みみちゃんのお披露目ということを忘れたような作りでしたよね。
ほんとにもうっ・・・
そのかちゃんのバウの場面も全国ではあれが受けるか疑問です。
娘役が前にでたほうが喜ばれるような気がしますが。

GWあけの7日から松山に行きますが、進化が楽しみです。


by hanihani (2011-04-29 12:42) 

竜眼

hanihaniさん、そうそう、
みみちゃんに似合うかわいいミニスカとか、作ればいいのにっ
それに、差し替えた場面がどれもすべってますよねえ…
松山遠征いいですね〜報告お待ちしてます!
by 竜眼 (2011-05-03 22:28) 

NO NAME

松山報告:
松山公演はすごく楽しかったです。もう完璧愛媛観光ツアーでしたけど。
初日、空港からまっすぐホテルに荷物を置きに行ったところ、ちょうど最下が劇場に準備に向かうタクシーに遭遇。
でもロビーにはまだ誰もいなかったので、生徒さんと会うと面倒だし
出発前に我々も観光に・・・とおもってホテルの入り口に出てきたらあっちのほうから手を振りながら道路を渡ってくる人が!
なんとNさんでした。
いや、約束してもこんなにちゃんと出会えないよねと大笑い。
今夜ロビーでまた色々盛り上ろうってことにして我々はさっさと観光に出発しました。
路面電車フリーチケット購入して、電車に乗って街中もぶらぶらしながら、
差し入れ指定品も購入して松山城を見学。天気よくて遠くまでよく見えました。
松山城ってリフトに乗って上るくらいに高いところにあってみんなでびっくりしたりして。そんなこんなで楽しくすごしていたら、昼のチケットは下級生に頼んでいたのですが、面会でもらうはずが面会時間に遅れちゃったんだわ。
おとうちゃんがチケットを持って楽屋口に待っていましたよ、なはは
観光を優先して生徒との約束をぶっちぎるファン!

さて、公演は先ずショーの黒エンビがきちんと揃っていて水先輩が指導した雪組のショーに変わっていました。
全体にあちこち手直しが軽くはいったふうで、芝居のテンポもよくなりとても楽しい公演となってました。そりでのきむらさんとまつださんの歌は更によくなっていたし。地方をご覧の皆様も「歌がうまいねぇ」と。
ほら、みんな公演を観ながら普通に話しをしてるじゃない?
おばちゃんたちの絶賛の声を聞きながら、心から「未涼亜季さん、雪組にきてくれて有難う」と心で思いながら観劇しました。

楽しいといえば、例のホモの館で音楽が変わったら手拍子が出ちゃったの(笑)それが「えっ?」と途中で気付いてだんだん小さくなるのが可愛かったです。

煌羽レオくんが歌もせりふの声とかもしっかり出ていて、公演中にぐぐっと伸びているのには驚き。若さって素晴らしいわ。
ちなみに咲ちゃんのふるさと「愛媛」なので周囲は全員咲ちゃんファンだったのですが、もうおばちゃんたちってば!!
ショーの最後にその土地の出身者が紹介されるじゃない?
あそこで咲ちゃんが紹介されて「はい!」と手を上げたら一斉に「あれ~~!!男役だったんだぁ」とざわめきが。
前の席のおばちゃんたちも、どうりでピアノの場面でかおりとかあゆみとかを観ていると思ったんだよね。聞いてくれたら教えてあげたのに。
愛媛新聞とかにインタビューが出て、皆様その記事を持っていたのになぜ判らないんだー!でした。

ちなみに隣は翼くんのおじいさんとおばあさんでして(自己紹介してくださった)お芝居からして翼君のことが全然判ってなくて違う人を追っていたので、とうとう私が「いま左に出ているコサックですよ」とか「いま、台詞いってますよ」などと説明しまくりました。
「あんた、よう判るねぇ」とおじいちゃんに誉められちゃった♪

ま、そんなこんなで楽しくW観劇して帰ってきたらまたフロントでばったりNさんに遭遇してそのまま立ち話で1時間あれこれとしゃべってから松山の街に出て軽く飲んでその夜は終了。

翌朝、朝食時またNさんとレストランで出会い、他の生徒には全く全然見かけなかったため、同行者たちに「やっぱりhanihaniさんはNさんと赤い糸だよね」と言われてしまいました。ちぇっ
いや、ツアーにいたXくんとかと挨拶したかったんですがねぇ

というわけで、ここに来てダレずに前進できる作品ってやっぱりいいですよね。
謝先生、また宝塚の演出してくれないかなぁ?

by NO NAME (2011-05-11 19:30) 

竜眼

報告ありがとうございます!!
進化できる作品って、いいですよね。良作が生徒を育てるんだなあ。
え〜、地元の方でも男役かどうか知らないんだ〜、
おじいちゃんおばあちゃんでも判別できないんだ〜、おもしろ〜
地方公演って、初心に帰れますよね。
そして赤い糸。本当に赤い糸で結ばれてるとしか思えません#^^#

by 竜眼 (2011-05-12 22:09) 

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