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トップガールズ(シアターコクーン 4/7 14:00)

出世した主人公を祝いに、古今東西の有名女性が集まってガールズトークを繰り広げる、コミカルな出だし。十二単の人もいれば鎧の人もいて、客席も笑う。でも、だんだん進んでいくと、成功して名を残した彼女たちの、暗い面が見えてくる。

しかも、主人公が働く人材派遣会社の場面や、主人公の姪の場面など、次々場面が変わって、時間も行ったり来たりして、でもどれもが、女性が生きていく困難さを示しているのだ。最後に明らかになる主人公の…!(ネタバレなので伏せる)

80年代のイギリスの戯曲だそうだ。サッチャー政権がうんだ格差社会への批判が含まれているという。日本も小泉&竹中の構造改革以降、格差が広がって、競争競争の世の中。そんな中、頑張って上を目指す主人公を、すごいとは思うけど、むしろ可哀想。でも、それしか無いってこともわかる。人材派遣って設定がまた、人を評価する仕組みで、露骨だしね。

だから冒頭のパーティーは、時空を超えた同胞たちの慰めあい、励まし合いなんだよね。昔も今も、女性が弱者であることに変わりはない。そんなこと言うと鬱陶しいかもしれないけど、本当のこと。過去の女性たちの、それってどうよ、と言いたくなるような行動も、頑張った結果。みんな、愛すべき先輩たちだ。

なんだか胸がいっぱいになる、すごーーく面白い芝居でした。

(あとで書き足します)

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