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ゾロ ザ・ミュージカル(日生劇場 2/27 12:30) [観劇メモ(ヅカ以外)]

一つのシンプルなお話が、様々なバリエーショを生むことに興味があるので、観に行きました。ってつまり、小栗判官とかファントムとか座頭市とか、元は簡単なお話なのに、いろんなバージョンがあるのが面白いっていう意味です。(といっても、私が知っているゾロは、雪組のと、アランドロンのゾロ(映画)、ゾロの子ども時代を描いた小説だけなのですが。)

このバージョンでは、敵役はディエゴと兄弟のように育ったラモン。育ての親ドンアレハンドロに愛されなかった、ディエゴばかりが贔屓されてた、という恨みで、総督の座を乗っ取り、ディエゴが好きなルイサも奪おうとする、という設定。雪組のメンドーサもディエゴに嫉妬していたけど、それが子ども時代に親から愛されなかった恨みから、というのは(自分的には非常に)わかりやすい。一幕はそのあたりが明確でなくてちょっとつまらなかったんだけど、二幕でドンアレハンドロに対する老人虐待みたいな場面があって、これがもう、「なんじゃこりゃ!」っていう。。。すごく面白かった。気に入った女性を閉じ込めていたぶるとかいう話はよくあるけど、育ての親をねえ…。こんなん見たことない。でも、あり得ると思う。石井さんの、甘えん坊になったり、暴力的になったり、の切り替えがすごかった。(一幕の登場でも、上品な総督から、残忍な総督になる切り替えがかっこよかったし。)

ガルシア軍曹はもちろんいるんだけど、とても大きな役だった。三番手。「芝居はわからないけど、あの体型でけっこう踊れるよ」と聞いていた芋洗坂。けっこう芝居もいけてた。三番手だけあって、好きな女にほめてもらいたくて、頑張ったりする場面があって、とても泣ける。そういえば、こういう勧善懲悪のお話って、太っちょ枠ってのがあるよね。いるだけで笑える役。これは太っちょでないと無理なんだよなあ。宝塚では太っちょの役を徹底するのは無理だから、キタロウくんにしてもまなはるにしても、演技で間抜けさを出してたけど、さすがに「いるだけで笑える」のは無理だったよね。本来、『ガイズ&ドールズ』のナイスリーとかってこの枠なのでは。

ガルシアが好きになる女性が、ディエゴが留学してたスペインで知り合って、いろ〜んなことを教えてもらったジプシー(なんと、カリフォルニアまでついてくる設定)で、池田有希子。イイ女を通り越してちょっとオバチャンだったのが残念。『OUR HOUSE』でヒロイン、しかも高校生やってたよね!? ほんとに同じ人?

ほかに「これ聞いたことない設定だな」と思ったのは、えーっと、ディエゴの優男がオカマだったこと。銀山の銀を敵役が横領してるってのも無かった。アレハンドロがじつは生きている!? というところで一幕終了したのもヒキがあっていい。あと、ジプシーに手品を習ってたってこと。これは小説にもあったかなあ。だから、火で目くらまししたり、「Z」の字が書かれるのが火だったりするの! これはかっこよかった。

全般、アクションはどれもかっこよかった。紐で宙づり、ばびゅーん、とかやっぱり盛り上がる。

残念だったのは、最初がとてもモタモタしていたこと。ジプシーたちが昔語りをする、という二重構造になっているんだけど、そうする必要は無いと思う。しかも、子ども時代を子役たちが演じる重要なところが、フラメンコの足踏みとかで台詞が全然聞こえない。「あいつはルールを守らない」とか言ってたよね? 最後のシーンにつながる重要な設定だったと思うんだけど、肝心な台詞が聞こえないから、わからない。全然、活きなかった。本当に残念でならない。

そのせいもあってか、ラストのディエゴはちょっとずるいと思った。子ども時代の「ルール」が聞こえていたら共感できたんだろうか。それとも、ラモンをより可哀想に思ったんだろうか。

そしてもう一つ残念だったのが、本場のフラメンコダンサーが多数出演していること。アンサンブルとして、ジプシーとしてだけでなく民衆としても登場している。これが浮いててねえ。顔がまず全然違うし、踊りも違う。黄色人種のモンゴリアンがなんとかしてスペインやカリフォルニアの世界を作ろうとしているところに、本場の人が登場しちゃったら、「なーんだ、こっちは偽物か」ってことになっちゃうじゃん。音楽も、ジプシーキングの音楽が主なのに、本場のフラメンコが入ると、「なーんだ、こっちは本場じゃないのか」ってことになっちゃうじゃん。別々の公演ならよかったのに。『オペラマランドロ』のラストのサンバダンサーも同じような逆効果だった。今まで我々が見てきたブラジルは、偽物扱いかよ!? という。

坂本はいつものお調子ものキャラ。しっかしこの人の歌声って甘くていいわね。大塚ちひろに入浴シーンはつきものなのか、私が見るときはいつも入浴シーンがある。

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