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歌劇を読むシリーズの経過報告と余談 [ヅカってなんだ?的記事]

『歌劇』を最初から全部読む! の目標。とりあえず戦前分をコンプリートしました。戦後分も頑張りつつ、得たネタを徐々にアップしていきたいです。

たとえば。初のコンビ萌えは誰と誰!? よっちゃん(春日野八千代様)はオフは「坊や」みたいなんだって! などなど。興味ある人いるんかな〜、いないだろうな〜。

パリゼット(昭和5年)〜東宝開場(昭和9年)のめまぐるしさは本当に面白かったです。一ヶ月ごとに価値観が変わる。男役と女役の区別が明確になったのもこの頃だし、つけまつげが普及しだすのもこの頃。『歌劇』の体裁も今に近くなってくる。

昭和12年に日中事変が起きてから、少しづつ少しづつ戦時色が濃くなっていくのも、興味深い。一律に戦時体制になったわけじゃなく、ちょっとづつ、ちょっとづつ時勢は変わっていくものなのだなあ。怖い怖い。

その関連で、前に読んだ『タカラジェンヌの太平洋戦争』(玉岡かおる)を読み返してみました。

戦後すぐの寄宿舎で盗難があった話。「貧しい時代だから、時折盗難もあってね。でも、盗んだ相手をみつけても、責めることなんかできないですよ。」(OGの回想 p156)…ハンガー一つで盗難届けを出した人を思い出します…

戦中の慰問公演の話。「トラックに揺られながら彼女が考えることは、この移動公演で一日に二回ずつ踊ってきた「娘道成寺」の、自分の振りのできばえのみだった。(略)春日野八千代が一つ一つ手をとって稽古をつけてくれたのだった。(略)何度やっても春日野八千代からダメを出され、最後にはぽろぽろ涙をこぼす。それでも彼女は弱音を吐かず、時を惜しむように稽古に熱中した。彼女たちが、たとえ舞台すらない町のはずれの広場で演じる場合であっても、妥協ということをしなかった証拠である。」(p194-195)…周りと振りが全然合ってないのに、顔だけキザってる人を思い出します…

満州での公演は零下40度だったんだって。ひぇぇぇ。

…許さへん! うちは絶対に××や××××を許さへん!(なぜか関西弁)2chに「北原遥子さんに謝れ」とかいう変なタイトルのスレッドがあるけど、本当に「先輩たちに謝れ!」と思う。

こういう先人たちのことを考えたら、伝統を汚すことはできんでしょう。昔の資料を読めば読むほど、私はそう思うんですが。たとえ汚すようなことをする生徒がいても、先生が「これを読め!」って言うものじゃないの? タカラヅカを愛してたらそうするもんじゃないの? そういう先生はおらへんの? 

…愛してないのだった、彼ら。愛してたら、こんなことにはならないのだった。

後生大事に先人の記録を読んで涙している私は、きっと彼らからしたら、ただのバカなんでしょうね。

::::::::本家はコチラです→a posteriori takarazuka:::::::

注:そもそも音楽学校には「先生」は存在しないのでした(事務職員と講師だけ)


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コメント 2

ange

あけましておめでとうございます

凄い!着々と読んでいらっしゃるのですね。
本当なら、私が
大叔母のいた時代の検証で
母の贔屓だったスターさんの記事読みたさに
なさなければならないことのはずなのに

ネタアップ、楽しみにしています。
今年も宜しくお願い申し上げます。
by ange (2011-01-03 21:20) 

竜眼

angeさま、あけましておめでとうございます
長い歴史を知っているヅカファンの家系…うらやましいです
いや、今となってはむしろ辛いのか(T T)
今年もご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いします!
by 竜眼 (2011-01-03 22:11) 

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