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ライナスおじさんの心の変化について考えてみた [観劇メモ]

『麗しのサブリナ』、東京公演で演出がちょっと変わってた。

メモ拾ったところのタメが長くなった? →え、このときからサブリナのことちょっと気になってたのかも?

デイビットにわざとシャンパングラスの上に座らせて、そのあと「やりぃ」って顔してる。→サブリナとデートしたくてやってるのかも?

衣装を選んでるところが楽しそうなのは前からだけど、さらに強調されてた。→やっぱりサブリナのこと好きなのでは?

…わかりやすくはなった。かなり初期からサブリナのこと好きなんじゃん? っていう。

でも、それだとなおさら、サブリナを騙そうとしている件がおかしくなるんだよなあ。やっぱり騙していることに、変わりはないでしょう。

以下、騙している件。

パリ行きの話がわかりにくいのは、

A両親向けの計画=サブリナだけがパリに行く を実行するために、
Bサブリナ向けの計画=ライナスだけがパリに行く と見せかけているから。

それを最終的に合致させるため、

1.「おれってさみしい男なんだ、パリに逃避行するんだ」と言ってサブリナの気をひく→2.サブリナが「私も一緒に行く」と言い出すのを待つ(か誘う)→3.ライナスとサブリナが一緒に行くとサブリナに思わせる→4.土壇場でライナスが裏切ってサブリナだけ船にいる

というプランをライナスは持っている。

5.でも、サブリナに泣かれて後悔し、初心に戻ってデイビッドを一緒に行かせることにした。→6.さらにどんでん返しで、デイビッドがそれをライナスに譲る。

でハッピーエンド。

こう書くとそう難しくもないんだけど、なんでわかりにくいかというと、2がなくて、サブリナが切符を二枚発見して3に気付いちゃうからだ。そして、その喜びように心を痛めたライナスが、自ら4の計画を暴露しちゃう。そして後悔ゆえに5にする。

なんで後悔したか。つまりは、そこで初めて自分の気持ちに気づいたってことだよね? 「自分、サブリナのことが好きだったんだ。好きな子を悲しませてしまった!」ってことだよね? ここ、一番重要なんじゃん? 無意識でサブリナが好き。でも気づくのはだいぶ後。前半の演出変えるなら、ついでにここももうちょっと変えようよ。せっかくなんだから。

あー、もういっそ、最初から自覚しててすごく迷ってるってことにしちゃってもいいのでは。「ちょっと好きなんだけど、会社のために仕方なく騙してる。う、俺って悪いやつ?」的な歌でも歌わせてさ。それでいいじゃんね! うん!

映画だと、ボギーの苦みばしった顔がアップになってて、なんとなくわかった気になったけど、舞台だとそうはいかないよね。いくら著作権があるからといって、無理があるって。

まあ、ムラよりは「わかった気」になる瞬間が多いので、演出変更は良いことなのですが。

::::::::本家はコチラです→a posteriori takarazuka:::::::



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