タカラジェンヌの4つの層 [ヅカってなんだ?的記事]
タカラジェンヌにとって芸名も役のうちである。
という文章を書きました。ヅカに嵌りたてのころ。だって、普通の芸能人と違って、あまりにも舞台を降りたその人に、ファンが妄想しまくってるんだもん。
でも、私の認識はちょっと甘かった。
と思ったのは、『宝塚という装置』(青弓社 2009.3)の「「宝塚」というメディアの構造――タカラジェンヌの四層構造と物語消費」東 園子(この人の文章は読みやすいし、問題意識が似ているので、イズムでも真っ先に読むようになった)を読んだから。
ヅカファンになりたての私の認識は、「役名」「芸名」「本名」の3つで、ファンの間での「芸名」の重要さに驚くばかりでした。
が、東園子は「役名」「芸名」「愛称」「本名」の4つの層があるという。
役名(←作品内 / 作品外→)芸名(←舞台上 / 舞台裏→)愛称(←公開 / 非公開→)本名
あ、なるほどねー。そうねそうね、そうだわね。実際、妄想されてるのは「芸名」じゃなくて「愛称」なんだよね。芸名はどっちかっていうとよそよそしい感じ。わざとよそよそしいふりをしたくて「しぶきさんはー」とか言ったりするもんね。
この「愛称」の部分って、本名のようでいて、そうじゃない。メディア(歌劇やスカステ、お茶会発言等)に登場する人物で、その世界の中で、生きているキャラクターなんだよね。だって、実際に誰と誰が仲良しだとかいうのとは、また全然違うもの、「愛称」キャラで語られている世界は。本当のことは、非公開の部分に隠されている。
そう考えると、my贔屓は「愛称」のキャラがいまいち立ってないよなー。ファンの間では立ってても、世間的には全然なんだよなー。ま、こういうのは、もともとの性格もあるし、周りのメンツにもよるし、メディアで取り上げられる頻度もあるからねえ…。ふう。
また、「芸名」の層がどれだけ「役名」のときに透けて見えてしまうかって話も面白かった。これは渡邊守章という人が既に言っていることだそうなのだが、大衆演劇ではこの芸名の部分が強く見えるほうが良いとされ、新劇などではこの芸名の部分が見えないほうが良いとされる。ふむふむ。
「ツレちゃんて何やってもツレちゃんなんだよね」これ、最大の賛辞。でも、「笹野高史さんってあんな役もやっちゃうんだ、笹野さんってわからなかったよー」も賛辞なんだよね(すみません、もっと適任がいると思うのですが、仮に笹野さんで)。
my贔屓が(またその話かよ)ビッグなスターさんじゃない理由は、役名の層がすごすぎて、芸名の層が透けて見えないことなんだろうなあ。。。だって、「あんたの新しい贔屓って誰よ? 知らなーい」てな人に映像を数本見せるとたいてい、「これとこれが同じ人だとは思えない」って言うもん。もちろん、誉め言葉で。でもそれって同時に、ビッグなスターさんじゃないってことなんだよねええ。ふん、それでも良いと思うんだから、それはそれでいいんだもんっっ。ツレちゃんの良さも笹野さんの良さもわかるんだもんっ。
『宝塚という装置』の感想はまた今度。
::::::::本家はコチラです→a posteriori takarazuka:::::::
という文章を書きました。ヅカに嵌りたてのころ。だって、普通の芸能人と違って、あまりにも舞台を降りたその人に、ファンが妄想しまくってるんだもん。
でも、私の認識はちょっと甘かった。
と思ったのは、『宝塚という装置』(青弓社 2009.3)の「「宝塚」というメディアの構造――タカラジェンヌの四層構造と物語消費」東 園子(この人の文章は読みやすいし、問題意識が似ているので、イズムでも真っ先に読むようになった)を読んだから。
ヅカファンになりたての私の認識は、「役名」「芸名」「本名」の3つで、ファンの間での「芸名」の重要さに驚くばかりでした。
が、東園子は「役名」「芸名」「愛称」「本名」の4つの層があるという。
役名(←作品内 / 作品外→)芸名(←舞台上 / 舞台裏→)愛称(←公開 / 非公開→)本名
あ、なるほどねー。そうねそうね、そうだわね。実際、妄想されてるのは「芸名」じゃなくて「愛称」なんだよね。芸名はどっちかっていうとよそよそしい感じ。わざとよそよそしいふりをしたくて「しぶきさんはー」とか言ったりするもんね。
この「愛称」の部分って、本名のようでいて、そうじゃない。メディア(歌劇やスカステ、お茶会発言等)に登場する人物で、その世界の中で、生きているキャラクターなんだよね。だって、実際に誰と誰が仲良しだとかいうのとは、また全然違うもの、「愛称」キャラで語られている世界は。本当のことは、非公開の部分に隠されている。
そう考えると、my贔屓は「愛称」のキャラがいまいち立ってないよなー。ファンの間では立ってても、世間的には全然なんだよなー。ま、こういうのは、もともとの性格もあるし、周りのメンツにもよるし、メディアで取り上げられる頻度もあるからねえ…。ふう。
また、「芸名」の層がどれだけ「役名」のときに透けて見えてしまうかって話も面白かった。これは渡邊守章という人が既に言っていることだそうなのだが、大衆演劇ではこの芸名の部分が強く見えるほうが良いとされ、新劇などではこの芸名の部分が見えないほうが良いとされる。ふむふむ。
「ツレちゃんて何やってもツレちゃんなんだよね」これ、最大の賛辞。でも、「笹野高史さんってあんな役もやっちゃうんだ、笹野さんってわからなかったよー」も賛辞なんだよね(すみません、もっと適任がいると思うのですが、仮に笹野さんで)。
my贔屓が(またその話かよ)ビッグなスターさんじゃない理由は、役名の層がすごすぎて、芸名の層が透けて見えないことなんだろうなあ。。。だって、「あんたの新しい贔屓って誰よ? 知らなーい」てな人に映像を数本見せるとたいてい、「これとこれが同じ人だとは思えない」って言うもん。もちろん、誉め言葉で。でもそれって同時に、ビッグなスターさんじゃないってことなんだよねええ。ふん、それでも良いと思うんだから、それはそれでいいんだもんっっ。ツレちゃんの良さも笹野さんの良さもわかるんだもんっ。
『宝塚という装置』の感想はまた今度。
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おはようございます。
愛称にも、
松←主に、先生・上級生・同期使用。下級生・ファン(公の場で)使用不可。
(私的なレベルではファンも使用可)
竹←劇団内部使用可。ファン使用不可。
梅←アールマイティで使用可。
てのがあると知った時は、驚きでした。
でもコレこそが「宝塚」だと・・・思いまーす(^^)
by マダム・ヤン (2009-09-19 08:30)
マダム・ヤンさま、こんにちはー!
松竹梅、なるほどぉぉ!
「ユウヒさん」はファンも使える(梅)けど、「ようちゃん」はファンも下級生も使えない(松)、ですよね。そうかそうか。
重層的だなあ、、、宝塚。
でもそこが、面白いんですよね^^
by 竜眼 (2009-09-23 15:42)