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愛と死のアラビア/RED HOT SEA(東京宝塚劇場 7/13 15:30) [観劇メモ]

カラマゾフの兄弟って…、どうゆう話? うちの母親の愛読書だった気がするが、斎藤君の好みとママンの好みが同じとはとても思えないんだけど、うーんうーん。

えっと、明日はなんと京都に行ってOSK! そいで泊まって殉情に雨唄! と盛りだくさんの連休なのですよ。明日になっちゃったらもう上書きされちゃいそうなんで、先週末の花組の感想を書いとかないと。

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「傑作は作れないかもしれないけど、伝統を継承させる役割は果たしたい」と『演出家と語る』で語っていた谷正純。「なんて分をわきまえた発言!」と好感度がアップしたものです(かつては植田の後継と言われていたやに聞いておりますが、今、植田の後継となっているのは、対外的には小池、内容的にはキムシンでしょう)

で、谷は少なくとも、求められている役割は一応は果たしているんだな〜、と思った公演でありました。プロローグ眠いし。豪華なのに眠いし。最初説明台詞ばっかりだし。音楽が戦隊ものみたいで笑っちゃうし。だけど、だんだんと主人公がかっこよくてすごい人なんだエピソードが展開されていくにつれて、さてさて次はどうなるのかしら、って思っちゃった。なんたって主人公がパーフェクトじゃないですか。欠点とかないわけ? この人。まさに高潔。まさにご立派。こんな人いるかいな、とかいう突っ込みは一切無しの大芝居。これぞある意味タカラヅカ。冷徹そうな2番手が最後の最後で、じつはいい人だったかも〜、なんてのもお約束。それぞれのスターさんにそこそこ役があって、それぞれに似合ってて。たしかに全然傑作ではないけど、タカラヅカだねーって気はする。

ただ、ヒロインとのラブはちょっと珍しいパターンかもしれない。かたや白人、レディーファーストの文化の人。かたや中近東、女は男の所有物っていう文化の人。「私を対等に愛してください」「いえいえ、私はあなたに奴隷としてお使えしたいのです」…なんだか異常だわ〜。でも悪くない。ここまで極端でなくても、文化の違いってよくあるでしょう。同じ国の人であってもさ。もし二人が結婚生活を送ったら、しょっちゅう揉めそうだけど、でも二人は最後に結ばれて、翌日死ぬのです。。。うわ、やっぱり、ものすごいエロなんじゃないの、これ。

最後はね〜、「絶対助かると思ってたのに」と緑豆が言うんだけど、なるほど原作ではあそこでは死なないそうで。へ〜。でも、エロス&タナトス(死と性は同じ快感、という考え方)で、二人が結ばれた、ってところで終わるのも、死を予感させて私は悪くなかったよ。せめて背後に処刑の風景でも出したらよかったのでは。いや、むしろ、谷はなんとしてもあそこで死なせたかったんじゃないの。だってタイトルが『愛と死のアラビア』だもん!

ショーは『タカラヅカ絢爛』と似すぎやねん。妖精が出てきて、妖精は主要人物の一人に横恋慕してて。でも、オープニングの子どもの由来が、最後にわかるのは面白かった。

私、草野と音楽の趣味があうのかも。音楽が楽しかったから、いっかって感じ。好きな場面は幽霊船! よくある趣向なのかしら? 絢爛の墓場の場面にも似てるけど。あとはもちろん、引き潮の場面! 曲も振付も素敵。背景のシンプルさも生きてる。舞城のどかは鈴懸三由岐 なきあと、ダンスリーダーとして活躍してくれると思ってたのにな。でも今、どういうめぐり合わせかであったユウヒ(大空祐飛)と、いい笑顔で踊っているのを見ていると、なんだか切ないなあ。

そういえば、船長さんのかっこのまとぶん(真飛聖)、よかったな。制服が似合うね。。。『バビロン』の軍服とかさ。あと、芝居では身体が全然見えないから欲求不満になりそうだったけど、ショーで星組仕込の腰使いが見れてよかった、うん。


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