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ALL SHOOK UP(青山劇場 12/10 18:30) [観劇メモ(ヅカ以外)]

プレスリー×『十二夜』、その答えはなんと「ばかっつらミュージカル」! こりゃ笑える! ありえねーって話の展開なのに、バカみたいな話なのに、すごい楽しい。

みんながみんな次から次へと横恋慕して、その連鎖の結果、最初かっこつけてた主人公がなぜか誠実になり、引っ込み思案のヒロインがいつのまにか積極的になる。現実にはありえない話なのに、それぞれのドラマに説得力がある。コメディって不思議だなぁ、ミュージカルってすごいなぁ。プレスリーの曲の良さもあるしね。

ただ…、客席がそのことを理解するのに時間がかかった気がする。まず最初のナンバー(監獄ロック)が長い。それと、カタログ・ミュージカルの難点なんだけど、曲と台詞の区切れの不自然感が、最初はすごく気になる。あれ? そうか、これってゲラゲラ笑っていいのか。そう気づいた頃には、舞台も客席もあったまってきてた。自転車とバスが追いかけっこする場面なんか、吉本新喜劇でしょ。

あと、「恋だの愛だのこっぱずかしい、安易に恋しすぎやねん」という人もいるかもね。『ハレルヤ!』みたいな、過疎問題とか家庭内の悩みのほうが、日本人にはしっくり来るかもね。と、頭のどこかで思いながらも、私は全然楽しかったのだ。

ヒロインが宙組現役の花影アリス。正直、ここまでできるとは思いませんでした。こんなに声出るんだ。まさに体当たり。それに、あんなに華奢で男装って絶対無理だろう、と思ってたけど、とことんコメディだから華奢すぎるぐらいでいいんだね。むしろ、絶対に男に見えないのに、主人公がヒロインを男だと間違えるのが笑えるんだね。

もう一人心配だったのが、ワタル(笑)。白いタイトスカートで知的な格好…、いやっ、似合ってるけどね、美脚だしっ。でも「お高くとまったインテリ女性のセリフまわし」は、さすがに慣れてない感がありあり。が、じつは! じつは変な人だったのだー。あー、よかった、本領発揮だ(笑)。ワタルも、高い音域で歌すごく頑張ってた。ここまでできるとは思いませんでした。

ほかの出演者、うますぎるもんなあ。尾藤イサオの娘桃子って歌うまいのね、諏訪マリーとの掛け合いの歌がすんばらしい。岡田浩輝は、またオタク役。この人の怪演、大好き。原田優一って、『タイタニック』で客席の涙をしぼったあの少年役の人か! 伊藤弘美は好き勝手やって楽しそうだし。青山明、しゃべらなくてもったいないなあ。と思ったら、大どんでん返し〜。

で、主演の坂本昌行はこういう役はほんとお手の物だよね。この人に合う役ってことで、このミュージカルを選んだんだろうな。『BOY FROM OZ』とこれしか見てないから、いつも腰を回してる、エロおかしい人ってことで定着しそうだ。髪はもっとふんわりしたほうが若く見えると思うけど(笑)。

後方に空席あり。リピーター割引すりゃいいのになあ。そもそもが高いんだよね。一階の後ろでも12000円って、ありえなーい。もっとたくさんの人に観てもらいたいのになあ。フジテレビはほんとケチ。

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