SSブログ

夜叉ヶ池 二つ [観劇メモ(ヅカ以外)]

テアトル銀座の公演からはや2週間。明日からは梅田芸術劇場の公演も始まるわけで。ああ、萩原晃はかっこよかった。ある意味、理想的な夫だよねー。

などと口にすると、普通の夫は「架空の人物を引き合いに出すとは、イヤミな」と不快に思うものなのでしょうが、我が家はそうではない。「たしかに、萩原晃はいい夫だ」と納得される。ましてや「役がいいんだろうね、武田真治がやってもまあまあかっこいいもんね」などと言おうものなら、「一緒にしないで!」と怒られる始末。はいはい。ワタルがやる晃さんだから、かっこいいんだよね、はいはい。

というわけで。

武田真治が萩原晃を、田畑智子が百合を、松田龍平が山沢学円をやったバージョンをDVDで見ました。三池崇史監督の舞台演出デビューで、長塚圭史が脚本。
http://www.parco-city.co.jp/play/yashagaike/

装置や衣装は前衛っぽくてシンプル、台詞は原作よりもずっとわかりやすくしてあります。また、原作にはない気弱な村人が「いじめを傍観するしかないフツーの人」という役回りをしているなど、心憎い改変。さらに、原作にはないボケと突っこみが多数あり、わりと楽しく見られます。

白雪姫は松雪泰子(松雪づいてるな、最近)。白鳥麗子みたいでピッタリか? 前髪パッツンがリカちゃんに見える。。。池の妖怪たちと村人たちとを同じ役者がやっているのが、ちょっと興醒め。衣装もちと変だな。

鎌で死ぬシーンの雄たけびが長いことに改めて驚き。やっぱりヅカとか伝統芸能は、死ぬ場面も美しさを主眼にしてるもんなあ。なお、立ち回りは今回の能楽劇のほうがよっぽどすごかったです。立ち回りもまた、様式美なのだなあ。

もうひとつ。
http://www.amazon.co.jp/%E9%8F%A1%E8%8A%B1%E5%A4%A2%E5%B9%BB%E2%80%95%E6%B3%89%E9%8F%A1%E8%8A%B1-%E5%8E%9F%E4%BD%9C%E3%82%88%E3%82%8A-%E7%99%BD%E6%B3%89%E7%A4%BE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E6%B3%A2%E6%B4%A5-%E5%BD%AC%E5%AD%90/dp/4592883373
漫画も読みました。昔『DUO』(*)って雑誌でよく読んでた波津彬子、硬質な絵柄とか変わってなくて安心。天守物語、海神別荘と3本立てなので、あの有名な作品はこういう話なのか、と鏡花入門にもよいのでは。

なんといっても、妖怪など異界のものたちの姿形がチャーミング! とぼけた魚たち、姥、海神…、これは舞台で人間がやる場合には、ちょっと真似できないですわね。

話運びは硬い感じだけど、美しさは漫画ならではです。海神別荘で娘が海に沈んでいく様子、白雪姫が鐘を打とうとする瞬間、、、うっとりする場面がいくつもあります。

で、二つともで説明されててわかったこと。白髪のカツラを被ってるのは、世間の目を避けるため(二人とも美男美女だから)なんだって。へーーー。よく考えたら、それしかないか。てへ。

*今どうなってるんだろ、と思って検索したら、9月末で朝日ソノラマ社解散だそうで。。。

::::::::本家はコチラです→a posteriori takarazuka:::::::


nice!(0) 
共通テーマ:演劇

nice! 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。