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宝塚歌劇~戦前編(CD) [ヅカってなんだ?的記事]

コロムビアからこんなものが出ました。84年と93年に出たものの再編集とのことですが、かわいいジャケットで、解説に写真も多いので「買い」です。

http://bridge.shop-pro.jp/?pid=3012671
http://bridge.shop-pro.jp/?pid=3012677

とは言っても、古~い録音だし歌舞伎調の節回しで、通勤電車の中で聴くには向きませんけども。

93年に出た「戦前編」は3枚組、今回は2枚組。当然、収録されない曲が多数あるわけで、何かというと、主に日本ものです。今回のは、コロムビア自体の「日本のジャズ・ソング~戦前篇シリーズ」の一環だから、当然ていやぁ当然なんですが、ヅカの日本ものは、ますます影が薄くなっていくんだなあ、としみじみします。

TCAでも時々歌われてきた「ジャブジャブコント」とか「お夏笠物狂」とか、これからも歌い継がれるのでしょうかね!? 消えてしまいそうな予感がします。

2枚組の構成は、シャンソン・タンゴ編と、アメリカンポップス編の2枚。どちらかというと後者のほうに、93年の3枚組に入っていない曲が多いようです。今回のは、コロムビア自体の「日本のジャズ・ソング~戦前篇シリーズ」の一環だから、ジャズを多く取り上げたのは当然ていやぁ当然なんですが、そういえばタカラヅカは、シャンソンだけでなく戦前のジャズの最先端だったのに、そのことは普段はまったく強調されていないのだなあ、としみじみします。

Sing sing singとかOver the Rainbowの日本初録音はヅカだってこと、宣伝してもあまりヅカのメリットにはならないみたい。だって、シャンソンやタンゴはそれ自体そんなに変化してない(ように見える)。「奥様お手をどうぞ」は昔も今もアレンジはたいして変わらない。だから「タカラヅカって伝統があるのねー」ってなる。けど、ジャズはその後どんどん変化してしまった。だからヅカが初演ですって言っても、「それが何か?」になっちゃう。

過去の作品を再演したり、自画自賛的にTCAで取り上げたりするのは、「伝統」の裏づけが欲しいから。レビュー、シャンソン、タンゴ、男役…。逆に言えば、うまく「伝統」に結びつかないものは適宜切り捨てていっているんだよね。ジャズ、民俗芸能、男子生徒、既婚者…。ほかにも、ヅカのオケが昔は日本の最先端だったってこともあるけど、そんなの宣伝しちゃったら、じゃあ今のオケのレベルはなんなのよ、って失笑を買っちゃうよねえ。

::::::::本家はコチラです→a posteriori takarazuka:::::::


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