女性政治家には「娘役の知恵」が必要? [ヅカ的近況]
学生時代はアイドル的存在、
同期の中では姉御肌、
よっちゃんの相手役もつとめ、
結婚してからは梨園の妻の役目を果たし、
子育ても英才教育でがんばり、
そのうえテレビの司会者としても人気があり、
夫の浮気も「役者はそんなもの」と意に介せず、
政治家としても男社会で上手に生き抜き、
最後は参議院議長にまでなった。
こう書いてみるだけで、すごいっす。まず何よりも、体力があるんだろうな。
以上、我らがタカラヅカのOG、扇千景参議院議長の輝かしい経歴。『女性セブン』なんて普段手にしないけど、取り上げられてたので読んでみました。
扇千景のこの頑張りぶりは、まるで「役柄を見事に演じきる」ようであったそうです(関係者談)。梨園の妻としての役柄。女性の政治家としての役柄。決して、他人にケチをつけさせない。スキを見せない。役柄でなきゃ、こんなにこなせないわな。
面白いのは、記事ではこれらの処世術を「娘役の知恵」でくくってあるところ。娘役は男役よりでしゃばってはならない、でも男役よりもやることがたくさんある、なのにそれらの苦労を決して外には見せず、ニコニコと笑顔をふりまいておっとりとした風情でいなければならない。なるほど、ヅカファンならその意味、よーくわかります。
でもさ、政治の世界も、そうでなくちゃいけないんだね。「娘役」という虚構の役柄を演じ続けなければ、やっぱり男社会では生きていけないんだね。ただの「政治家」では、いられなかったんだ。ただの「自分」では、ダメなんだ。彼女には特に政策というものはなく、要請されて出馬し、気配りや上手に立ち回ることであれよあれよと出世してしまったという。それが女性の政治家として出世する方法なのかぁ。
そう思うと、日本の女性議員の少なさも、じゅうぶん頷けますな。また、逆に言うと、タカラヅカはほんとに男社会を模しているんだなあ、と改めてビックリしたりもします。なかなか興味深い記事でした。
気になったこと:「娘役は男役よりも、お裁縫や料理もできなくちゃならない」という一文があったのですが、そうですか~? 今そういうコードはないよねえ? 昔はあったのかな??
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