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さくら/シークレットハンター(5/22 18:30 東京宝塚劇場) [観劇メモ]

エリザベートの興奮がさめやらないのですが、星組を観てまいりましたので忘れないうちに。これに初心者をお誘いするのですよ~。ちょー駄作だったらどうしようかと、ドキドキですよ~。

***さくら***

☆プロローグの衣装の色合いがいまいち。松本悠里の使い方も散漫。

☆雛人形の場面は好きだ。ショー作家じゃないから、ストーリー性のあるもののほうが得意?

☆花見客の場面も、長いけど悪くない。これは狂言に題材があるのか?

☆こういう、コント集みたいな日本物のショーは、ひょっとしたら大昔(といっても30年ぐらい前まで)の宝塚ではたくさんやっていたのではないかと思う。

☆松本悠里が白拍子の役をやってる、竹林の場面のストーリーがいまいちわからない。トウコは落ち武者なんだよね? 死んじゃうの? お披露目なのに不吉だわ。

☆最後の、花びらを手からひらひらさせて、ラストまでもってく盛り上がりは良かった。フォーメーションが(2階から観たせいかもしれないけど)、舞台というよりは和製ミュージカル映画用に見えた。

☆結局のところ、妖艶な場面とコント集な場面と、あまりまとまりがないようにも思ったが…。

☆日本もののショーの伝統は、絶対に途絶えさせてはならぬ! と思うので、谷以外の演出家にもぜひトライしていただきたい。

***シークレット・ハンター***

児玉明子にしては破綻してなかった。今回はちゃんと最後に話がつじつまあってた! …そんなことで喜ばれるなんて、トホホ。でもほんと、トウコお披露目が『聖なる星の奇跡』とか『天の鼓』とかでなくてよかった。

開演アナウンス、プロローグのトウコのコント、あすかの着せ替え場面など、小ネタをいくつも仕込んであるし、ショー場面の入れ方など、一応飽きさせないようになってる。番手どおりに役つけてるし、地面から桟橋があらわれる装置とかなかなかいいし。

でも、総じて眠かったのよね…。どっかで観たことあるよーな場面と、どっかで聞いたことあるよーな台詞の羅列なんだもん…。宝塚のヒーローの常として、ちょっとワルなんだけどほんとはいい人、という造型があるわけですが、いい人場面の根拠を子ども時代の回想ですべてまかなうっつーのは、あまりにも短絡的ではないかと。あの子ども時代なら、「俺はサイテーなヤツなんだー」って話になるのでは? あ、それって『ガイズ&ドールズ』だね。つーか、カリブの海でお酒2杯も飲んじゃってってのがそもそもガイズのパクリじゃん。自分でも「俺はグレゴリーで君はオードリー」って『ローマの休日』だって宣言してるもんね。お、パクるときはパクったって自己申告すればまだまし、と学習したのか?

フィナーレのラテンは、日本物のショーで発散できなかったぶん、最後にドドーンと発散できて、楽しかった~! ロケットもストーリー性があって面白かった。ワタルやみらんがいないのはさみしかったけど、トウコがあのちっちゃい身体に、白い羽をどっさりしょって降りてきたら、ちょっとウルウルしちゃった。

あっ、そういえば…、「お姫様を助けてくれたら自首する」って女刑事とした取引はどうなっちゃったのん?? ラストに降りてくる幕がじつは網だっていうオチ? やっぱり破綻してるのかしら…。

結論としては、初心者を連れていくには、合格点スレスレ、先生が甘ければ落第せず、ってところかな、ふぅ。(『黒蜥蜴』だったらちゃぶ台ひっくり返しかねないよ)

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