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ベルサイユのばら オスカル編(東宝 4/13 18:30) [観劇メモ]

オスカルが女々しくなかった! 原作のイメージにかなり近い! これはオドロキです。まず脚本に「~なのよ」なんて台詞が皆無なのがいい。コムちゃん(朝海ひかる)の持ち味がピッタリなのもいい。ヅカファン歴短いのでオスカル編を生で観るのはこれが始めてなのですが、過去のもそうだったのかな? 涼風真世もこういう感じだったの? いやはやとにかく、これならオスカルの描かれ方は、原作ファンとしてなんら文句ないです。気分はもう衛兵隊士、オスカル隊長についていきますぅぅ!

オスカルの魅力って、やっぱり、クールであることなのね~。女社会からも男社会からも異端の目で見られ、けれども尊敬される。そのためにはやはり、孤高で神々しい人物でないといけないわけです。感情の起伏なんてなさそうな、でもじつは正義感にあふれ、優しい。白猫みたい。池田理代子がオスカルを作り出す前にそのようなキャラクターっていたのかしら? 後だったら竹宮恵子の『アンドロメダ・ストーリー』に出てきたリルっていう両性具有の戦士がすごく似てると思うんだけど・・・。なぜかどちらも戦う人だね。立原あゆみの『す~ぱ~アスパラガス』の主人公も、男子高校生なんだけどある日突然女性化してしまって、その理由というのが、女の優しさと男の強さを持ち合わせた戦士になるように、というどこぞの星からの指令だったという。。。戦う女性というこの共通点は何だろう? それはおいおい調べるとして。オスカルのように自分もなりたい、とも思うし、オスカルのような人のそばにいたい(ロザリーのように)、とも思う。それは男役に対する気持ちに近い。だからこそ、女々しくやってもらいたくはないのよねー。

今、初演当時の『歌劇』を読んでいるんだけど、原作より女々しいという指摘は当時からあったのだ。しかも、「でもそれでいい、女々しいほうがいい」っていう結論なのよ。どうしてなんだろう??? 謎がとけたら本編に載せます。タイトルは決まっている。『ベルばらってそういうことだったのか会議』(笑)

今回の雪組編に戻って。

相変わらず説明台詞ばっかりなことには辟易したけれど、全体として話が丁寧なのもよかった。衛兵隊に入るところからスタートだから、原作からしたら最後1/4ぐらいじゃないですか? それを2時間半で、しかも宮廷の話いっさい抜きだから、省略が少ない。「いつのまにアンドレのこと好きになったの?」とか「いつのまに衛兵隊に受け入れられたの?」っていう疑問を抱かずに済む。オスカルがひたすらモテモテで、そこだけ描かれてるから焦点もブレないし。フェルゼンとアントワネット編は、オスカルとアンドレの場面が入るから焦点がブレるし、対象となる時間も長いから、やはりツギハギだったのだね。

ちなみに「宮廷の場面がないから豪華じゃないよ」と聞かされていたけど、私は宮廷より革命が好きだからこれでイイです~。「ロザリーがオスカルにラブなのが気持ち悪いよ」と聞かされていたけど、原作もこんなニュアンスじゃなかったっけ? でも、ベルナールと結婚した後までしつこくそれを言うのは如何なものかと思うが。。。あっ、ひょっとして、既婚のヅカファンが男役にきゃぁきゃぁ言ってることの揶揄!?

メモ。死んで倒れた後、幕の前にいてそこから起き上がって天国の場面になるのって、珍しくない? 幕(か何か)の向こうに見えなくなって、一区切りあってから幕が開く(または出てくる)と天国の場面っていうのが多いと思うんだけど・・・。

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